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札幌市政の無駄に迫る その1

政治家はよく「行政の無駄を省く」といます。
無駄の削減自体に反対する人はあまりいないのですが、
具体的にどれが無駄なのかは判断が難しいところです。
昨日、札幌市の上田市長が来年度予算案を発表しました。
市役所のホームページで公開されています。
これをパラパラと眺めていて、私がサラリーマンの視点で
見つけた市政の無駄をいくつかご紹介したいと思います。
その1 豊羽小学校・中学校解体費 1億3100万円
「豊羽」という地名を知っているひとは、札幌市民でも
少ないかもしれません。
定山渓から国際スキー場に向かうあたりにあった集落で、
ここにはかつて金属鉱山があり、ピーク時には3000人
近いひとが住んでいたそうです。
私もいまから20年ほど前、学生時代にいちど旅行で
訪れたことがあります。
そのときは鉱山は稼働していて、寂れながらもまだ
人が住んでいる町でした。
新築のピカピカの小学校があったのを覚えています。
その後、この鉱山は掘りつくされて1996年に閉山し、
2002年には小中学校も閉校となりました。
小中学校の写真が下記のHPに出ています。
https://blog.livedoor.jp/economics/archives/4586545.html#
このピカピカの校舎は、札幌市が豊羽鉱山のために建て、
鉱山の都合で不要になったものです。
まさか新築後すぐに閉山になるとは聞いていなかったのでしょう。
もはや子供たちがいなくなったとはいえ、貴重な市民の税金を
1億円以上かけて、すぐ解体しなければならないのでしょうか。
豊羽鉱山を所有する会社は、総資産1兆円以上、売上高4兆円を
誇る「新日鉱ホールディングス」という超優良企業です。
鉱山資源があるときは好き勝手に山を掘って莫大な利益を蓄え、
掘り尽くしたらあとは知らんぷりというのは、企業としてあまりに
無責任ではないでしょうか。
私は、校舎の解体費は、「新日鉱ホールディングス」に負担させる
べきだと思います。
1億3100万円の解体費は、同社の売上高の0.02%に過ぎません。
企業のエゴを市民に押し付けるのはおかしいです。
余談ですが、廃校の再利用を図る取り組みが全国で進んでいて、
Yahooオークションにもときどき売りに出されています。
北海道でも広尾町で小学校の校舎が3000万円で売れた事例が
あるそうです。
学校だけでなく、工場、アトリエ、老人ホームなどにリフォーム
して使われているそうです。
こうやって、解体せずに新しい使い方を見つけてあげれば、
もっとも環境に優しいですね。
(札幌市政の無駄に迫るシリーズは次回に続きます)

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