~良い子が育つ教育都市、札幌に~

資源が乏しい日本は明治開国以来、勤勉な国民性に支えられ、優れた工業製品を海外に輸出して国の富を築いてきました。
アジアの近隣諸国は戦後日本の飛躍的発展の原動力は学校教育にあることを知り、学校教育に集中的に予算を投じることで優れた若者を育てています。
長く不況の続く札幌が、豊かな未来を創るためには、結局のところ、知力・体力・人間力の優れた子供たちを一人でも多く育てることが一番の早道なのではないかと私は思います。

残念ながら札幌の子供たちは全国の主要都市と比較すると、学力だけでなく体力も決して高くないことが知られています。
知り合いの転勤族では、学校レベルが低いと聞いて単身赴任を選び、子供を札幌に連れてこない人さえいます。
とても悲しい話です。

学力・体力の不足をどう補うか

しかし驚くことに札幌市の教育政策は、こうした学力・体力の不足をまったく問題と考えておりません。
教育委員会のホームページを見ると、教育目標に「豊かな人間性と想像力を伸ばす」というあいまいな目標がぼんやりと掲げられているのが現実です。
Plan-Do-See-Checkと言う言葉の通り、問題点の把握なくして、解決はあり得ません。

子供は大人と違い、きちんと育てればいくらでも伸びます。
私は、札幌はこれまでの「観光都市」、「支店都市」ではなく、子供たちを育てることに力を注ぐ「教育都市」になるべきだと考えます。

札幌が今後、

  • 観光を伸ばすなら → 語学が得意な人材
  • ITやバイオを伸ばすなら → 数学が得意な人材
  • 医師不足で悩んでいるなら → 理科が得意な人材

というように具体的な目標を持って計画的に子供たちを育てていくべきだと思うのです。
目標があいまいなまま、突然有為な人材が育つということは普通はありえないからです。
そのために、学校の先生方は目標意識を持って子供たちに向き合っていただきたいと思います。
子供たちの学力・体力の不足は、学校の先生方の責任が大きいからです。

福祉都市ではなく、教育都市を目指すべき

そして、先生方だけに負担を押し付けることなく、札幌市は学校教育に充分な予算を配分する必要があります。
札幌市は年々膨らむ福祉予算のため、財政は非常に厳しい状況にあります。
しかしこんな時代だからこそ、福祉予算を削ってでも学校教育に充填配分すべきです。
やる気のある優秀な先生を採用し、そうでもない先生はそれなりに処遇する人事改革も必要です。
こうして、子供たちの教育への政策転換をひとつづつ始めるべきです。
教育は最大の投資と言われ、身につけた知識は誰にも奪われることがありません。
いつの日か、札幌が「良い子の育つ教育都市」として有名になり、道外からも多くの若いファミリーが移住してくるような街になることを、一人の親として願っています。

(次回その3は、公共投資について記します)