「北海道議会がほくでん幹部を参考人招致する」との情報を
聞いて、今日午後から道議会を傍聴してきました。
参考人招致は、北海道電力による組織ぐるみのいわゆる
「やらせ問題」の真相を解明するために開かれたものです。
特別委員会室には、あふれんばかりの傍聴人と報道陣。
委員会所属以外の道議さんも30人ちかく出席していて、
議員の傍聴席が足りなくなるほど。
皆さんの関心の高さを感じます。
その一方で、参考人として呼ばれた北海道電力側は当然、
代表である佐藤社長が来るのかと思ったら、参考人席に
座ったのは副社長と以下数名の幹部だけ。
「おかしいなあ」と思っていたら、東区選出の星野高志道議が
「なぜ社長が来て説明しないのか?」と質問してくれました。
これに対して、ほくでん側は、
「第三者委員会の調査に影響を与えないため社長は出席しない」
と答弁。
「第三者委員会」というのは、ほくでんが選んだ外部の有識者が
やらせ問題を調査するというものだそうです。
有識者への報酬はほくでんが払うので、これが本当に第三者と
いえるのか、微妙なところだと思います。
だいたい、第三者委員会はほくでん内部の都合であって、道議会
に出席しない理由になっていません。
今日の調査特別委員会で各会派の道議さんが、
 ・「やらせ」はだれが命令したのか
 ・国に「やらせは行ってない」と虚偽の報告をしたのはなぜか
 ・国はやらせに関与していないのか
 ・第三者委員会の委員はどんな基準で選んだのか
 ・平成11年の事件の反省が生かされていないのではないか
 ・ほくでん役員がそろって高橋知事に献金しているのはなぜか

などと質問したのに対し、ほくでんは、
「「第三者委員会の調査に委ねているので答弁は控えたい」
と繰り返すばかりで、一切回答しませんでした。
道議会は選挙によって選ばれた道民の代表が集まっています。
道議会こそが、真の客観的な第三者だと思います。
本当は、道議会で真実を述べ、道民に説明すべきなのです。
しかし今日の道議会を傍聴する限り、ほくでん側は第三者委員会
を隠れ蓑にのらりくらりと答弁をかわして、まともに答えようという
誠意ある態度がまったく伺えません。
しまいには共産党の道議さんの質問には、ハナから馬鹿にした
様子で、終始ヘラヘラ立ったり座ったり、ロクに答えません。
さすがの私も、共産党さんとは考え方は全く違いますが、ほくでん
のこの向き合い方は人間としていかがなものか、と思いました。
傍聴席の市民も、多くの方が怒りに震えていたようです。
教育勅語の十二の徳目の一つに、「公益世務」という言葉が
あります。
「広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう」
いう意味です。
電力会社は昔から公益性の高い企業と言われていましたが、
このままでは反社会組織と言われても仕方ありません。
聞くところによると、ほくでんの佐藤佳孝社長は、事件発覚以降、
マスコミの取材に全く応じないそうです。
原発事故を起こしてしばらく雲隠れしていたどこかの電力会社の
社長と一緒です。
そればかりか、今日の道議会への出席も拒み、道民に背を向ける
姿勢を続けています。
佐藤佳孝社長は、ほくでんの役職員がだれのお金で生計を立てて
いるのか、分かっているのでしょうか。
本当であれば、やらせに至る一連の経緯をきちんと説明したうえで、
組織の長として責任を取って職を辞するところだと思います。
安全性への市民の信頼なくして、原発の再稼働はあり得ません。
蛇足ですが、委員会閉会後、私は川合副社長の様子を見ていたら、
マスコミの取材から逃げるようにほくでんの高級車に乗り込み、
さっさと帰っていきました。
地位も金もあっても、これでは人間として終りだなあ、と私は思いました。