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委員会の視察から戻りました。

各種委員会

広島、鹿児島への委員会の視察が終わりました。
鹿児島から羽田空港を乗り継ぎ、札幌に戻る飛行機の中
で書いています。
(携帯投稿なので、少し読みずらいかも知れません)
今回の出張で一番印象に残ったのが、広島市の観光客誘致の
取り組みです。
広島市は、年間約一千万人の観光客を倍増することを目標に
掲げて、あらゆる取り組みを続けています。
その一つとして、普通、「広島」というと、原爆ドームやお好み焼き
というイメージですが、もっと新しい観光客を呼び込もうと、
何年か前に「水の都ひろしま」プロジェクトを始めました。
以前は裏通りだった、市内の河川敷でオープンカフェを開いたり、
コンサートを開いたり、クルーズ船を運行すうrなど、川が身近に
あることを新しい観光資源にしています。
いまでは旅行ガイド雑誌にも取り上げられるようになり、
観光スポットとして認知されるようになったそうです。
このほかにも、ライトアップなど何十種類もの観光プランを立ち上げて、
観光客を呼び込むために、
「とにかくやってみようという精神で、失敗を恐れず、あらゆる作戦に
挑戦しています」
と広島市の観光課長は熱く語っていました。
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(説明してくださった、広島市の観光課長さん)
人口が減り、少子高齢化が進むなか、観光客倍増というのは
とてつもなく高い目標です。
でも、広島市は中国地方の数多くの観光地のなかに囲まれているため、
常に新しい魅力を発信し続けないと観光都市間の競争に負けてしまう
とのことなのです。
また、広島市は修学旅行の誘致にも力を注いでいます。
旅行会社任せにするではなく、市の観光課の職員が全国の学校を
回って直接、営業活動に努めているそうです。
これは、広島の被爆地としての歴史を未来の世代に語り継ぐために、
修学旅行生を増やべきとの使命です、という観光課長の説明でした。
その成果は現れていて、子供の数が減る中でわずかながらも着実に
修学旅行生の数が毎年増えているそうです。
広島市では、さらに産業団地の開発計画や、まちづくりのお話も
伺ったのですが、共通して感じたのは、街の活性化に向けた市職員の
「使命感」で、普段見ている札幌市職員と気風がずいぶん違うことが
印象的でした。
翻って札幌市の観光を考えると、「雪まつり」「よさこい」「PMF」などと
いつまでたってもあまり代わり映えのしないイベントに多額の市税を投じて、
結果的に年々観光客は減っています。
札幌市もいつまでも観光都市の座に安住するのではなく、もっと真剣に
新しい企画を考えて、新しい魅力を打ち出して行かなければ、都市間の
競争に生き残れないと思います。
アジアの外国人頼みだけでは、観光地として成長は期待できません。
札幌の観光業界人は、どんどん外の観光地を訪れて、人口減少時代の
他都市の現実を知ることが必要だと思いました。

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