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丘珠空港活性化シンポジウム

空港・交通政策

今日は、「丘珠空港活性化シンポジウム」を聴講してきました。
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会場は京王プラザホテルの地下会場で、たぶん500人以上入るところなのですが、
全席びっしりで立ち見が出るほどの盛況ぶりです。
私は選挙公約で「丘珠空港の活性化」を唱えているのですが、実際のところ、あまり
市民の皆さまの関心が高くないことに悩んでいました。
しかし、これは自分の勘違いであったことに今日気づかされました。
主催者から、ロンドンシティ空港にならって、丘珠は「サッポロシティ空港」を目指しては、
との提言がありました。
ロンドンシティ空港は丘珠と同じ滑走路長なのに、ジェット機がイギリス国内だけでなく、
海外にバンバン飛んでいます。
しかも、元航空会社社員の私も知らなかったのですが、ロンドンシティ空港は周りを
運河で囲まれていて、万一の際の安全の余裕を考えると、実際に使用できるのは
1300メートルくらいしかないのだそうです。
丘珠は現状の1500M滑走路の前後に緩衝地帯があるので、丘珠もやればできる
のではないか、とのお話でした。
そして講師を務めた前観光庁長官の溝畑 宏氏は非常に熱い魂を持った方でした。
官僚出身なのに出向先の大分県に惚れ込んでしまい、担当しているサッカー団体を
再建するため、役人を辞めてしまったそうです。
そしてそのチームは日本一を達成。
溝畑氏いわく
「やる気になれば人間できないことはない」
「札幌市民が本気で丘珠活性化を考えるなら、いますぐみんなで動くべきだ」
と言われ、これはまさに自分に言われているのではないかと思いました。
また、続いての講師のフジドリームエアラインズ社長の鈴木与平氏からは、
「夏季であれば技術的には自社機で丘珠空港に就航可能」
「しかし空港の舗装強度が弱いので、現状では定期便は無理」
「チャーター便なら運航は可能だが、機材繰りでいまは難しい」
「来年に新造機が2機入り、機材繰りに余裕が出るので、お上のOKが出たうえで、
 もしニーズがあれば丘珠にチャーター便を飛ばしたい」
と驚きの発言がありました。
ニーズは充分にあるはずですので、問題は「お上」のOKです。
空港は飛行機が飛んでナンボですので、「お上」が邪魔する言われはありません。
これはなんとなく、丘珠に良い風が吹いてきたような気がします。

コメント

  1. 東区民様、コメントをいただいていながらご返信が遅くなりました。
    私の意見としては、道内路線は限界があり、道外路線に活路を見いだして
    いくほかないと思っています。
    雪が多いのはご指摘の通りですが、ただ滑走路を延長するだけでなく、
    現滑走路の北東側にもう一本滑走路を設けて交互除雪を行う、など
    就航率向上の方策はあると思います。
    いずれにしてもこのまま放っておけば、おっしゃるように廃港になるのは
    時間の問題かもしれません。

  2. 個人的には、ヘリポート機能のみ残して、
    丘珠空港は廃止でもいいと思います。
    過去にも何度も滑走路延長・ジェット化の話が出ていますが、
    栄町・太平・丘珠・伏古など、近隣住民の強硬な反対で頓挫しています。
    また、仮に滑走路延長が実現した場合でも、建物の高度制限が
    拡大される恐れはどうなのでしょうか?
    そもそも、丘珠地域は札幌でも有数の豪雪地域。新千歳の比ではありません。
    現状、冬季間の運行率も高くないですし、交通の便もいいとは言えません。
    さらに、JR沿線(特に白石区・厚別区の大部分)や豊平区南部・清田区辺りだと、確実に
    新千歳空港のほうが便利であるような気がします。
    道内空港とを結ぶ便も、HACが倒産寸前の現状を考えると、それほど需要があるとは思えません。特に函館便は、北海道新幹線がいずれ開通しますし、道央道も大沼まで延長で、
    飛行機に分があるようには考えられません。
    個人的には、一部を残して廃止、跡地は住宅団地造成と緑地、場合によっては
    市内の諸施設移転用地(丘珠高校など)として考えてもいいと思います。