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決算審査最終日 観光文化局

10月29日は決算審査の最終日で、観光文化局の平成23年度事業の質疑が
行われました。
私はスポーツ部所管の出資団体「さっぽろ健康スポーツ財団」の仕組み債と
観光コンベンション部の「外国人受入体制強化事業」を取り上げました。
「さっぽろ健康スポーツ財団」の仕組み債は、内部規定に違反して高リスク・
低リターンの債券に投資を行った結果、円高で多額の含み損を抱え、そのまま
解約も出来ずに、ずっと塩漬けになっている問題です。
昨年の決算特別委員会でも質問したのですが、結局この一年間で損失は
ほとんど改善していません。
財団では今年度から会計士の指導で時価会計を取り入れることを決め、
新ルールによると、含み損は年度末に減損処理を行うことになるはずなの
ですが、委員会での答弁ではその点が明確にされませんでした。
また「外国人受入体制強化事業」とは、国の補助金を利用して外国人向けの
観光DVDを作ったり、無料の観光バスを走らせたりする事業です。
制作したDVDは「旅行会社や航空会社に配った」というのですが、実際に
海外の観光客の目に届いたのかは不明のまま。
市内を走る外国語ガイド付きの無料の観光バスは、延べ59本のツアーを
実施したものの、大型バスに平均乗車人数が一桁という不人気ぶり。
「無料でもニーズが乏しい」との結論が出された、とのことでした。
これらの事業に約5000万円がつぎ込まれています。
典型的なお役所仕事だと思うのですが、「緊急雇用創出事業」という国の
事業で補助金が全額支給されるためか、質疑の中では理事者側にあまり
問題意識が感じられないのを残念に思いました。
他人のカネだと痛みを感じないのは役所も同じなのかもしれません。
※次回の決算特別委員会は10月31日午後1時から、決算認定の採決と
討論が行われます。

コメント

  1. 様々な角度からご意見をいただきまして、ありがとうございます。
    単なる批判勢力にならないよう、また、なるべく前向きな提案が
    できるように今後は頑張っていきたいと思います。
    少しでも、札幌市の未来のためになるよう、微力ですが改善して
    いくつもりです。
    よろしくお願いいたします。

  2. 外国人受入体制強化事業とやらは、全く機能していないようですね。
    中央バスで定期観光バスを運行していますし、
    観光タクシーも札幌市内にはあります。
    これらの既存のソフトに、「英語のパンフレット常備」、場合によっては
    「バスガイド・観光タクシー運転手への英語教育の補助」などで、
    十分事足りる気がしますし、市が自らツアーを主催・運営する必然性は全く感じません。
    こんなザルのような浪費事業でどこまで雇用とやらが創出されているのかどうか、
    怪しいものですね…。

  3. 金子先生。わかりやすい記事ありがとうございます。
    金子先生の調査能力や質問能力には感服します。
    この手の仕組債は、どうも学校法人や公益法人を狙って販売されていたようですね。同様の団体が日本中で困っている状況です。
    さて、今回のケースでの減損会計の話題ですが、さっぽろ健康スポーツ財団は「会計士の指導で時価会計を取り入れることを決め」られたようですが、たぶん、そもそも公益法人会計基準で民間企業と同等の減損処理が決められている話ではないですか?だから、会計士の指導で時価会計を取り入れることを決めたというのもちょっとおかしな話ですね。会計士が入っていれば、そもそも減損処理をしなければならない場合は減損処理をしているはずかなあと思います。
    公益法人が購入している債券であれば発行元リスクは低いと思われますので、為替要因による含み損のみで明確に減損処理を行うべき状態になっていなければ、安易に処理を行うべきではないのかなと思います。
    減損処理を行ったところで、償還時に円安になっていれば(おそらく20年後くらい(笑))逆に評価益を計上することになりますから。
    また、今すぐ損失を計上してしまえば、その後にはキャッシュの確保のための売却がしやすくなりますよね。(流動性が増えることはよいことですが)
    問題にすべきは、現在含み損が出ているとか、減損処理をしていなということではなく、むしろ数億円?のキャッシュが無駄に寝てしまっているということではないですか?
    また、全国で同種の問題が起きていることの原因は、各法人の内規で過剰にリスク資産での運用を制限しているからではないかと思っています。
    今回のケースは金子先生の以前の記事を読むと外貨建てということなのでちょっと事情は違いますが、多くの公益法人は①無リスク②円建てをルールで決めています。
    円建ての仕組債を購入している法人も、実はクーポンが全く支払われず含み損がでているため10年以上先まで塩漬けにせざるをえなくなっているところがあります。
    ただ、購入した当時は運用益がでていて、償還されないリスクがほぼゼロで、内規にも沿っている商品に手を出したのはしょうがない部分もあるかなと。もちろんそれで責任が回避されるわけではないと思いますよ。
    でなければ、ただ寝かせているに近い金利を国債等で手にする以外になくなってしまいます。法人も公益のために使うお金をねん出すなければならないのですから。
    むしろ、リスク資産を組み合わせたポートフォリオでリスクを管理し、かつ運用益を賄っていく方向に持って行ったほうがよいと思うのです。
    まあ、それをできる人材がいないのと、間違うととんでもない損失をおってしまうというのもわかりますが。
    あと、上記で、BSの事をコメントされている方がいらっしゃいますが、今回問題になっているのは外郭団体なので、おそらく普通の会社に近いBSで管理していると思いますよ。
    金子先生これからも実のある建設的な活動を期待してますよ。

  4. 金子さん
    日々のお仕事本当にお疲れ様です。一般的に、複式簿記を使ってバランスシートで経営状況を把握するのはごく当たり前で、当然役所でもやっているものと思っていましたが、違うのですね。と、いうことは単に補助簿のようなものだけあるという感じでしょうか。
    是非健全な市政のために力を尽くしてください。
    外国人に対しての無料の観光バスがあって、59本のツアーも組まれていたなんて驚きです。そのターゲットはどこの国の方を想定しているのでしょう。随分大盤振る舞いですね。それならむしろ、日々札幌に住んでいても札幌のことをあまり知らない市民や、引っ越して来て札幌初心者向けのファミリーなどを招待し、札幌のことを知ってもらうきっかけの事業にする方が余程喜ばれるのではないでしょうか。
    あと、金子さんにひとこと失礼をお許しください。
    視点と鋭い切り口には大変感銘を受けており、今後も応援したいと思っていますが、ご活動を観ていますと、市政を変えてゆく前向きな原動力に繋がることは十分理解できますが、何となくゴシップネタを追及するルポライターみたいな感じがしてなりません。もっと建設的な一面を見せていただきたいと思っています。
    長々とすみません。

  5. 凡人の自分にはよくわかりませんが、民間企業は利益を追求し役所は予算を使うのが仕事なのでしょう。石原都知事が役所にはバランスシートが無いのが変だと言っていました。都庁はバランスシートを導入しました。大阪市も導入するようです。それだけでも無駄な事業が明確にわかるようです。札幌市もバランスシートを導入すればいいような気がします。よろしくお願いします。