昨日は暖かな秋の一日と思えば、一転、今日は激しい雨の一日でした。
こうして段々、冬の足音が近づいてくるのでしょうか。
さて今日は今年3月に廃止された、札幌市白石区のメディアMIXホールを
視察してきました。
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メディアMIXホールというのは、札幌市白石分庁舎の隣にある大きな建物の
中にあります。
ここには「札幌総合情報センター」という札幌市の第3セクターが入居していて
ホールも管理しています。
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もともとは、バブル経済の余韻が残る平成7年に国(当時の郵政省)や札幌市
などが出資した「北海道テレコムセンター」が建てた「旧テレコムホール」です。
さっぱり利用者が無くて、長い間ずっと大赤字が続きました。
困った郵政省は、多額の累積赤字と一緒に建物を札幌市に押しつけたのが
いまから8年前の平成16年。
札幌市は泣く泣く3セク「札幌総合情報センター」に吸収合併させて、再建に
努めたものの、相変わらずホールは鳴かず飛ばずの大赤字。
延命措置の甲斐むなしく、今年の3月にひっそりとホールは閉鎖されました。
今日はウワサのホールのカギを開けてもらって、会派の松浦忠議員とともに
中を見学させていただきました。
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照明のバトンが下ろされています。
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「ホール」と言うより、スタジオなのですね。
ゴージャスで、とても大きなスタジオです。
私が以前勤務していた札幌市内の某放送局の一番大きな制作スタジオの
3倍くらいの広さがあります。
某放送局では、老朽化した社屋の中にある小さな一つのスタジオでセットを
一日中やりくりしながら番組を作っていましたが、それから思うとまるで夢の
別世界のように豪華です。
スタジオの奥(写真の手前)には200席の客席(可動式)もあります。
視聴者参加型の番組も作れるように設計したのでしょう。
役人が税金で作る建物は採算度外視であることがよく分かります。
もともとは、北海道内の放送局に貸スタジオとして使ってもらう目的で建築
したそうですが、たいていの放送局はスタジオを持っているので、実際は
「ほとんど使われなかった」とのこと。
それだけあって竣工後約20年立っていますが、まだまだピカピカです。
いったい何のために作ったのでしょうね。
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こちらは大道具室の写真。
このほかにも小スタジオや調整室もあるそうです。
放送局としても使える立派な施設だったのですが、放送スタジオとしては
まったく需要が無かったので、その後は貸しホールとして細々と使われて
きました。
しかし、維持費の方がかかるので、今年3月の閉鎖を決めたそうです。
今回、建物の除却に使われた費用が約2億円。
帳簿上では廃止しましたが、施設は残っているので、今後もし解体すると
したら、工事にはさらに何億円ものお金が掛かることでしょう。
日本国の借金は1000兆円に達する勢いだそうですが、こんな風に湯水
のごとくに税金を使ってきたツケなのだと思います。
全国あちこちにいろんなハコモノ(建物)を作ったあげく、役に立たずに
二束三文で売り払われるか、維持するだけでも莫大な税金が必要。
解体するにも税金が必要で、国民の手元に残ったのは借金ばかり。
借金を払うのは未来の子ども達の世代です。
官僚にこんなずさんな税金の使い方を許してきたのは政治の責任ですが、
ひいては、政治に無関心な国民の責任と言えるのかもしれません。