今日の北海道新聞に「札幌市立中、外部指導者が体罰」との記事が掲載されています。
記事によると、学校が委嘱した外部コーチが女子バスケットボール部員に殴る蹴るなど
暴行を加えていたことが判明、学校長がコーチを解任した、というものです。
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(北海道新聞平成25年4月9日(火)朝刊)
記事は「市教委は学校に任命権があることを理由に調査を見送った」と書いて
ありますが、私が札幌市教委に確認したところ、
 「子どもたちが体罰の被害を受けていたと学校から報告を受けたところ」
 「今後市教委としてしっかり事実を確認し、しかるべき対応を取る」
 「市教委として事件の調査を見送ったという事実はない」
 「そもそも道新は教育委員会に取材に来ておらず、報道は遺憾である」

との回答で、市教委の見解は北海道新聞の記事と大きな食い違いがあります。
さらに今日その中学校で校長先生に直接私がお話を伺ったところ、コーチは
 「叩いてしまったことはあると思うが、蹴ってはいない」
 「小学2年生からずっと教えている生徒で、厳しく指導しすぎたと反省している」
 「しかし世でいわれるような体罰はしていない」

と話しているそうです。
さらに、アンケートに体罰被害を訴えた生徒について学校側は、
 「当該生徒は蹴られたとアンケートに答えているが、信ぴょう性に疑問がある」
 「今週子どもたちから聞き取り調査をしているが、被害が確認できていない」
 「一方で、保護者からコーチの続投を求める声が相次いでいる」

とのことで、学校の話は教育委員会の見解ともずいぶん異なります。
ここで今回解任されたコーチは「外部指導者」との位置づけですが、実際には
報酬もない地域のボランティアです。
本来は部活は学校の先生がフォローすべき仕事ですが、先生達があまりに
忙しすぎるために、地域の方々に指導をお願いしているのです。
コーチの話は伝言ゲームのように多くの人を経るたびに内容が変わっています。
本人が体罰を認めていないのに教委はなんの証拠もなしに体罰を認定していて、
それがあたかも事実かのように新聞報道されていることに、私は札幌市教委と
北海道新聞社の仕事のずさんさを感じます。
残念ながら個人情報の壁に阻まれてコーチのお話を聞くことができないので
真相は分かりませんが、教委のこのようなまとめ方は、あくまで善意で自分の
時間を割いて長く子供たちの指導に当たってくれたコーチに対して礼を失して
いると思います。
この問題は来週月曜日4月22日の札幌市議会文教委員会でも取り上げられる
ことになりました。
札幌市教委はいつでも面倒な問題やクサいものはフタ、責任回避と先送りを
得意とする体質がまさに露呈したようなこの事件について、来週の委員会で
追及しようと思っています。