北朝鮮の若き将軍によるミサイル威嚇に世界が困り果てている今日この頃ですが、
3/22の予算委員会で札幌市にある北海道朝鮮学校のコッポンオリ教室の問題を
取り上げましたので、遅ればせながらここでご報告します。
「コッポンオリ教室」というのは朝鮮語ですが、日本語で言うと「放課後子ども教室」と
いって、放課後の小学生を地域の人が会館や学校などで預かり見守る事業です。
札幌市の放課後子ども教室は北海道朝鮮学校と北区新川の「西子ども館PEACE」の
2館があり、札幌市はそれぞれ補助金約350万円を支出しています。
13657764337691.jpg
ところがコッポンオリ教室について、札幌市子ども未来局の協力を得て私が調べた
ところ、補助金の条件を満たしていないことが分かりました。
問題点は3つあります。
ひとつは、地域の子どもにひろく門戸を開いて放課後を見守るのが本来の事業の
目的なのに、コッポンオリ教室の対象者は朝鮮学校に通う生徒だけです。
13657764105500.jpg
(北海道朝鮮学校の校舎、筆者撮影)
朝鮮学校の対象児童は約30名で一人当たり11万円の補助を出している計算です。
札幌市の全額補助事業ですが、コッポンオリ教室の存在は朝鮮学校の関係者以外
には知らされていません。
当然ながら地域に住む子供たちが遊びに行くこともありません。
ふたつには、補助金算定の根拠となっている教室開催時間について、札幌市は
年間約1060時間で計画しているのに、実際の開催時間は我が事務所の調べでは
昨年度758時間で、3割も補助金支給額がオーバーしていたのです。
通常、札幌市の補助金は業務完了後に支給する決まりのに、これはなぜか前金で
支給しているので、いまさら返還させることも出来ません。
三つ目には、放課後子ども教室には学習アドバイザーと安全管理員の二人を配置
することが市の基準で定められています。
しかし私が朝鮮学校を訪れて校長先生に伺ったところ、コッポンオリ教室では実際
二人配置しておらず、同校の先生一人が交代で面倒を見ているだけでした。
これらの問題を委員会で指摘したところ、金田瑞枝子ども育成部長(当時)
 「補助金支出に不適切な点があった。」
 「今後、調査のうえで支給を見直す」

とキッパリと答弁しました。
普段なかなか誤りを認めない札幌市としては、珍しく潔い答弁です。
その後3週間が経ち、昨日改めて所管の子ども未来局と協議をしたところ、
 ・これまで補助金支給の確認書面が不十分な点があった
 ・今後は補助金支給の適正さを確認できるように書面審査を強化する
 ・平成25年度は支給額を4時間分(約8000円)減額する

との報告がありました。
国籍は違っても未来を担う子どもであることには変わりなく、子どもたちのためになる
事業ならば、むしろ予算は増やすべきだと私は思います。
そして札幌で暮らす在日朝鮮人も、私たちと同じように毎日働き納税する札幌市民で、
彼らに本国の独裁政権の責任はありません。
もし仮に朝鮮学校であることだけを理由に補助金をカットするならば、それは人種差別
になり、正しいことではないと思います。
しかし、逆に日本人が受けられない特別な行政サービスを特定の国籍の人たちだけに
与えているとすると、これは逆差別の疑いがあります。
外国籍の子どもは朝鮮人だけでなく、韓国、中国その他多くの外国人がいます。
まして補助金の条件を満たしていないことに目をつぶって、長年にわたって札幌市が
補助金を支給していたとなると、大きな問題ではないでしょうか。
平成25年度予算の補助金カットがわずか8000円というのは理解に苦しむ判断ですが、
今後札幌市は朝鮮学校でのコッポンオリ教室の開催状況をチェックの上、随時見直し
を行う方針、とのことです。
次回9月の決算委員会まで、当面は札幌市の問題是正への取り組みを見守りたいと
思っています。