6月12日の本会議での憲法改正に関する意見書の記事を先日掲載しましたが、
この日は別の意見書に関しても、ちょっとした珍事が起こりました。
市民ネット・民主党の提案で「海外への原発輸出を行わないことを求める意見書」を
めぐる採決で不思議な事件が起きたのです。
海外への原発輸出について、「これだけの事故を起こして慎むべきだ」との意見が
強いですが、私は日本の原子力技術を平和目的で使用ならば、国家として技術の
伝承、発展の観点からそれ自体に問題はないと思っています。
仮に日本が原発を全廃するとしても、使用済み燃料の処分や廃炉には高度な技術が
必要であり、今後も原子力技術者を育てていく必要があるからです。
またエネルギー不足に悩む新興国の多くは、韓国製でも中国製でも良いから原発を
作りたいという国は少なくありません。
トルコのエルドアン首相は「日本は福島の教訓を学んだ」と日本の原発を選んだ理由
を話しておられるそうですが、ありがたいことだと思います。
さて事前の予測では札幌市議会の各会派の賛否は下記のように、ぎりぎり1票差で
拮抗していました。
私もみんなの党の木村議員にも反対を働きかけたのですが、残念ながら返事は
NOとのこと。
下記のように賛成34、反対33、ぎりぎり1票差で、意見書は可決されるはずでした。


意見書への賛否見込み
 賛成:民主(23)+共産(5)+市民ネット(3)+改革(2)+みんな(1)=34
 反対:自民(23)+公明(9)+金子(1)=33


ところが、いざ採決を行ったところ、なぜか少数可決で否決されてしまったのです。
議場には大きなどよめきが起きました。
「どうしてこんなことが起きたのか?!」と議場で周りをよく見まわしてみると、民主党の
議員のなかで大事な採決のときに出席していない方がいたために賛成票が足りず、
否決されてしまったのでした。
そのとき議場にいなかった議員はトイレに立っていたのか、それとも議案に反対だったのか、
私には理由はよく分かりません。
市政記者クラブの記者もだれも異変に気づかなかったようで、翌日の新聞にはどこも
事件は載っていませんでした。
それにしても、政治の世界は不思議なことが起きるものだと思いました。