しばらくお休みしています。最新情報はtwitter(X)から。 (ここをクリック)

国の借金は1000兆円を突破。日本国債はこの先どうなるのか?

札幌もここ数日ジメッとした蒸し暑い天気が続いています。
残暑お見舞い申し上げます。
最近、自宅のDVDレコーダーの容量がいっぱいになってしまい、今日は家で
録画したまま見ていない大量のビデオをずっと整理していたら、面白い番組が
出てきました。
昨年12月に放送されたNHKスペシャル「日本国債」という番組です。
NHKスペシャル|日本国債 – NHKオンライン
日本国政府の借金残高はついに1000兆円を超えたそうですが、この途方も
ない桁の借金が、まるで怪物のように日本経済に襲い掛からんとする実態を、
更迭された日銀白川総裁や財務省、金融機関、ヘッジファンドなどへの密着
取材で克明にあぶりだしています。
番組の中で財務省の国債課長が「資金繰りで毎日が綱渡りです」と冷や汗を
流しながらインタビューに答えているのが印象的でした。
20年ほど前、私が学生時代には国の借金残高は確かまだ約300兆円くらい
だったのですが、それでも財政学の教授が「このままではもう日本は破産だ」
と語っていたことを思いだします。
それからわずか20年で借金は3倍以上に膨れ上がりました。
まさに私たちの世代がこの莫大な借金を作ってしまったのです。
1000兆円という借金は国民一人当たりで計算すると800万円弱。
とても返せるお金ではありませんね。
さらに国だけでなく地方自治体も借金まみれということを考えると、財政再建は
一刻を争う緊急事態と言えます。
番組は「入るを量りて、以て出ずるを為す」という故事で結んでいました。
「身の程にあった支出に切り詰めなさい」という意味です。
我が国は50兆円足らずの税収しかないのに歳出は100兆円近く、その差額は
キャッシング(国債)で補うのが当たり前になっています。
「100兆円も政府はいったい何に使っているのか?」
「不要な支出は減らせば良いのでは?」
との疑問が湧くところです。
本気で総理が国を立て直そうと思ったら、100兆円の歳出を半分にカットする
必要があります。
公務員給与や医療・年金、生活保護、補助金などバッサリ削減です。
しかし、100兆円を受け取っている立場になればこれを減らされたら死活問題で、
政治家を使って必死で既得権益を守ろうとします。
既得権益層から選挙を応援してもらった政治家は、
「仕方ない。歳出の削減は無理だ。そのかわりに増税しよう」
と動くわけです。
こう考えると、破たん寸前の日本を救うためには不人気は承知の上で既得権益に
鋭く斬りこむ政策を避けて通ることはできません。
これができるのは返り血を覚悟の政治家だけ。
しかし、そんな覚悟の政治家は何人いるのか?
政治家の端くれの私が言うのもおかしいですが、そんな気骨の政治家は皆無では
ないものの、決して多数派ではないような気がします。
かつて大阪維新の会が誕生したときは日本をイチから立て直してくれそうな期待も
一瞬はあったのですが、残念ながら期待は一気にしぼんでしまいました。
元祖第3極こと、みんなの党も政治資金(公金)が不透明であることが明るみに出て、
国政を改革する以前にまずお宅の党が先では?という恥ずかしい有様です。
政治家も役人も、国の将来ではなく自分のことばかり考えている状態です。
こんな状態だから国民の政治への期待が下がる一方なのでしょう。
そういえば、十数年前に拓銀や山一証券がつぶれた時も突然のことでした。
日本国の財政がつぶれるのも、そう遠くないことのような気がします。
(参考リンク)日本が財政危機に陥った場合、国債はどうなりますか・・・財務省


★まとめ
・財政再建のためには大胆な歳出削減が急務
・政治家は国民の生活を守るために不人気覚悟で既得権益に切り込むべき
・ニセ第3極ではなく、国家再建の覚悟をもった本物の政治集団が必要


コメント

  1.  東大の経済学部をご卒業された金子議員には釈迦に説法なのでしょうが、おそらく財政学の教授の多くは、小、中、高校、大学と教室にいて、その後もずっと教室で過ごしている、そんなタイプの専門家です。私は、教室で賢しらに経済学を語る専門家より、毎年秋にちゃんと作物を実らせる人のほうが、よっぽど国民生活に貢献してるように思います。
     政策とは、必ずしも財政だけをもって語られていいはずがありません。日本国民の暮らしを守るのが政策の最優先事項のはずです。また、何者であれ国民の暮らしを蹂躙する権利はないのです。当然、それが財政学の専門家でもです。
     突っつきどころを間違っちゃあ、いませんか? 財政再建だけが、返り血を浴びる覚悟を決めた、気骨の政治家の役目ではないように思います。日本経済を縮小させ、国民生活に支障を与えてまで財政を守るくらいなら、いまのままでも立ち行く立ち行くように、外貨を稼ぐ算段を優先させてもらいたいです。
     これは正義の為に振るった剣なのだから、その痛みを受け止めなさいだなんて言われても、多くは“まっぴらです!”と答えるのが人間です。
    「いや、経済とは云々。素人には云々」
     お間違えなく。その国家財政の素人、つまり庶民によって国は成り立っているのですよ。
     仮に国家財政が破綻しても、国民はいなくなりません。
     では、日本円が価値を失って原材料や資源の輸入が困難になったとき、ひとは生きる為に何をすればいいのでしょうね? 輸入に依存していなかった頃の日本は、どうしてましたか? そもそも日本は、必要なものをすべて海外から買いそろえる国家でしたか? 作るのが得意だったはずなのでは?
     ところで現在、我が国の食糧自給率は何%でしたっけ?
     国家財政は、けしてエクセルの画面上では語れませんね。
     

  2. 財政再建と一口にいっても今求められているのは「公平な税の再分配」
    札幌市に置き換えれば除雪費が国からしっかり交付されているのに予算が無いと誤魔化されその弊害で市民は不便を強いられ納税ロスを生じさせています。その誤魔化された税の行き先は生産性の低いところや札幌市のトップの趣味に潰されているわけです。
    「不便を便利に」最大限の公共の福祉に行政は努めていただきたいですね。
    日本の財政にイチャモン付ける外国勢がいますが兎や角言われる筋合いはない。
    思えば鈴木善幸時代には100兆円くらいで財政非常事態宣言をしていましたね。
    借金も財産の内、借金が世界一多いから国が潰れるわけがなく資本主義を続ける限り、信用の創造の拡大で多くの人を幸福にするのが国家の役目で寧ろ逆に借金をゼロにする政策こそ国家滅亡つまり死人が続出になります。その点は財務省やメディアに騙されてはいけない。
    それより国内の既得権益のシロアリよりも怖い国内法を無視するハゲタカ外国資本によるインフラ、経済支配には注意しなければならないです。
    先のバブルで国中が浮かれていたら日本経済が裏社会にガッチリ支配され、その裏社会(いわゆる不良債権)との決別に20年、名だたる企業が倒産に追い込まれ経済停滞せざる負えなかった歴史があります。また、先の大戦では国益を守るために多くの犠牲者もだしました。
    ということで日本を侵食しようとする外国勢に対抗できるのはシロアリ既得権益勢力であり根絶やしにするのは国益にかなわないような気がします。
    長文ですみませんでした。。

  3. 意味が分からない なぜ国民一人当たりなどと言う表現をするのか? 1000兆円は国の借金であって国民の借金ではありませんよ! 理解なさっているのであれば悪質ですね!
    「増税のウソ」三橋貴明でも読んでみてください!視察途中にでも