雇用対策・新幹線調査特別委員会の視察団として今日は金沢市に来ています。

金沢市最寄りの小松空港までエアドゥの直行便が一日1便あるのですが、残念ながら

時間が合わないため、羽田乗り換えで到着まで半日がかりです。
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(写真:JR金沢駅構内にて)

金沢市は2015年春に新幹線が開通予定で、これに向けた市としての準備などについて

お話を伺いました。

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(説明してくださったのは金沢市役所プロモーション推進課の桑原さん)


街は金沢駅を中心に新築ラッシュで、開通前にも関わらず、すでに相当の経済効果が

あるそうです。
新幹線開通後は東京までの所要時間が現状より1時間短縮で2時間半となり、大幅な

観光客増加を見込む一方で、東京から日帰り圏となることで企業流出(ストロー効果)

やミニ東京化の懸念もあるそうです。
札幌では、新幹線による時短効果はないので、あまり心配はいらないかもしれません。

金沢は歴史と文化を誇る日本有数の観光地ですが、新幹線開通後に備えて観光面での

さらなるパワーアップにとりくんでいるとのことでした。
具体的には、長く宿泊してもらうメニューとして体験型のクラフト・ツーリズムや
観光施設の夜間営業、ライトアップ、あるいは建築物めぐり、古地図散策など旅行
会社と連携して観光資源の開発を行っています。
また海外からの観光客誘致という観点では、国ごとに特性が全く異なることを踏まえて
ホームページやパンフレットはただの外国語訳ではなく、それぞれ対象国のお客さん
別に作り込んでいるそうです。
例えば中国の観光客は短期旅行型なので温泉や食事を中心に、一方で長期滞在が多い
ヨーロッパ向けには歴史資産を中心に、とそれぞれの志向に合わせて事前に下調べを
してから旅行にきてもらえるようなきめ細かい案内に努めています。
もう一つ特徴的と思ったのが、「プレミアム旅行」といって、人間国宝級の文化人に
直接指導してもらう創作体験など、めったに経験できないような観光メニューを作り、
高額な料金設定にもかかわらず、予想以上の反響があるとの説明でした。
また山野・金沢市長は都市間交流や観光開発に熱心で、各地と友好交流協定を結んだり、
欧米に観光課職員を派遣したりと、これまで地道に相互交流にも努めているそうです。
特に台湾と友好協定を結んだときは中国の横やりも心配したものの、勇気を出して
取り組んだ結果、心配は杞憂に終わり協定も大成功に終わったとのことでした。

札幌の観光というと、残念ながら金沢市ほどの歴史や伝統もなく、観光スポットも
乏しいといわれますが、人と人とのつながりを生かした体験型観光など、お客の
目線に立ったメニュー開拓の余地はまだまだあるように思いました。

また札幌市観光の外国語版ホームページを見ると、日本語をそのまま直訳した様子が
伺えて、ところどころ外国語に日本語が交じっていたりと、外国人客に優しくない
作りに見えます。
こちらも改善が必要だと思います。

明日は福井市に移動です。