みんなの党の江田憲司前幹事長を筆頭に14名の国会議員が一斉離党しました。
夕方の記者会見で江田氏は離党の理由について、渡辺代表の独善的な党運営や
政界再編への考え方違いなどから、「結党の原点を目指す」と説明しています。
政党交付金の支給基準日の1月1日を前にとりあえず「つなぎ」で新党を結成し、年明けに
日本維新の会や民主党との合流を模索する方針のようです。
北海道ブロック責任者の小野次郎参議院議員や柴田巧氏や川田龍平氏など北海道に
縁の深い主要メンバーが離党会見の席にズラリと並んでいて、こうなると私は今後は
党本部の誰と連絡を取ればよいのか分からなくなってきました。
一連の騒動を見ていて不思議と思うのは、江田氏らの離党理由が政策の違いではなく、
渡辺代表への感情的な反発であること。
離党した14人は特定秘密保護法に反対なのかと思ったら、「全員が基本は賛成」
「だが手続きに不満」と語っています。
みな「政界再編」を口々に唱えていますが、政界再編だけでバラ色の未来が開けている
わけではありません。
なにを目指してみんなの党を離党するのか、またこれまでなにが障害だったのか?
14名の説明で全員が反自民、反安倍政権ということはよく分かるのです。
しかし、それ以外にみんなの党(渡辺党)と江田新党の政策の違いは不明で、結局は
新党の政策は空っぽなまま、政界再編だけを錦の御旗に新党結成が叫ばれているよう
に見えてなりません。
こうしている間に師走の街で庶民はみんな働いています。
「くだらない争いをしている時間があれば、しっかり政策を語れ」と14名に言いたい。
だいたい14名がそれだけ覚悟があるならば、いままで組織内で正々堂々と改善への
働き掛けをしてきたのか、との疑問が湧き上がります。
過去何回か代表選挙の機会もありましたが、江田氏は選挙に立候補しませんでした。
組織の責任者たる幹事長が公の場で自らの所信を問うことなく、その一方では隠密に
自らを利するような組織崩壊を画策していたというのは解せないことです。
今回離党する国会議員は、みな選挙費用も政党持ちの比例区選出の議員ですが、
これまで党内で問題点をきちんと議論してきたのでしょうか。
秘密保護法案の採決に「賛成」「反対」「退席」とバラバラな態度を表明してきた人たちが、
「みんなで離党すれば怖くない」と徒党を組んで泥舟から逃げ出すのは奇妙な光景です。
そして私の最大の嘆きは、今回の離党劇には地方の声が置き去りにされていることです。
「地域主権」を謳い文句にするみんなの党ですが、地方議員や地方組織が呼ばれるのは
いつも国政選挙の時だけで、その意見が政策に反映されたことはありませんでした。
昨年末の衆議院選挙のあと、また今夏の参議院選挙のあと、それぞれ総括をすべしとの
地方の声は一切無視され、国でも北海道でも全体会議が開かれたことがないのです。
残念ながら、地方組織は国政選挙の駒としか思われていないのでしょう。
私自身もみんなの党の看板で有権者に支持を訴えた立場として、地方の意見不在のまま
で、みんなの党が雲散霧消していくのは無念でなりません。
私はこの先も理念なき江田新党に加わる気はありませんが、国民不在の内輪モメが続く
みんなの党にもそろそろ愛想が尽きてきました。
霞ヶ関の伏魔殿できっと、官僚たちが高笑いしていることでしょう。