今日の北海道新聞の全道世論調査で驚きの結果が出ていました。
みんなの党の支持率が前回調査時から0.4%下がって、ついに0%になったそうです。
これだけ国民不在の内紛が報道され続ければ、当然の審判かもしれません。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/510572.html
「この党に将来はない」と切り捨てて、みんなの党から逃げ出した江田憲司前幹事長が
挙党した新党の名前が「結いの党」に決まったとか。
最近目が悪くなってきて「終いの党」に一瞬見えたのですが、それでも具体的にどんな
政策を目指しているの党なのか、よく分かりにくい名前です。
江田氏らがみんなの党を離党した理由は「野党勢力を結集して政界再編を目指すため」。
野党と言っても共産党、公明党は無理でしょうから、残るは民主、みんな、維新の中で
思いが一致する議員を集めて、自民党に対抗できる勢力をつくろうということのようです。
政治は数も力ですから、まず人数を集めるのは良いのですが、問題は政策です。
民主党が以前政権をとったときも、党内で意見がバラバラ、口先ばかりの素人集団で
結局なにも実現できずに下野したのは記憶に新しいところ。
江田氏らの言うように、民主、みんな、維新の寄り合い所帯で意見をまとめて本当に
政界再編が実現できるのか、頭の体操で考えてみることにしました。
下の図は、外交防衛政策と経済政策の2つの切り口で各党の考え方を表したものです。
(私が大雑把にまとめたイメージ図で、もし違う部分がありましたらご容赦ください)


各党の分布図.jpg


横の軸が外交防衛政策、縦の軸が経済政策です。
左上にある「みんなの党」は「小さな政府」「規制緩和」「公務員改革」を掲げる点で、
一枚岩に見えながら、実はもともと外交防衛政策では、渡辺派と江田派の考え方が
異なっていました。
憲法改正や集団的自衛権行使には反対の江田派がいたため、これまでみんなの党は
政策に憲法改正や防衛力強化を謳うことを避けてきました。
政党として成長を優先する過程で、外交防衛政策の違いを封印してきたわけです。
しかし今回、特定秘密保護法採決がひとつの踏み絵となって、江田派の政策の違いが
あぶりだされてしまい、結果として集団離党につながったと考えられます。
今回の政争は一見すると渡辺派と江田派の感情的な抗争のように見えますが、実は
政策面で根本的な違いがあったことが分かります。
報道によると、「みんなの党は自民党渡辺派」と江田氏らが揶揄しているそうですが、
上図の通り、自民党とみんなの党の政策は重なる部分が大きく、当然と言えます。
政策面で考えれば、自民・維新・みんながもっとも近く、連携しやすいのです。
一方で、江田新党と民主党は脱原発や護憲などいわゆるリベラル路線で安全保障の
政策連携を取ることは可能でしょうが、経済政策が小さな政府路線と大きな政府路線で
まったく異なります。
これでは仮に政権をとったところで、民主党の二の舞いを演ずることになるでしょう。
逆に言うと、自民党は保守政党として確かな外交防衛政策を持ちながらも、経済政策
ではバラマキ派と節約派の相反する考え方を懐広く受け入れているところに、裾野の広い
支持層の強みがあります。
道新の世論調査の結果のように、支持が0%まで落ちたみんなの党が今後、再生を
進めるためには政策の見直しが欠かせません。
その方向性は「小さな政府」に加えて新たに「防衛力強化」を政策として改革の指針を
明確に打ち出すことで確かな保守政党として、同じ保守同志で自民党との差別化を
図ることだと思います。
それは、国家はきちんと守る、それとともに行政改革を断行する、という2本の柱です。
もし仮に自民党がダメなら民主党に行くのではなく、もうひとつの保守政党に行く。
国の将来を憂うしっかりした保守政党が自民党以外にもうひとつある、という選択肢を
急いで作っていく必要があると私は思います。