今日は経済雇用対策・新幹線等調査特別委員会が開かれました。
札幌市観光文化局がまとめた「札幌市観光まちづくりプラン」、この先10年間の観光政策に

ついての審議です。

一年間に札幌を訪れる観光客は約1300万人ですが、これを1500万人に引き上げるとともに、
客単価も10%上げていこうという意欲的な計画です。
市役所作成の資料がよく出来ているので、まずはこちらのリンク先からご覧ください。
(出張先からの投稿につき、後日掲載します)

非常によくまとまっている一方で、本質的なところがえぐり出せていないとも感じます。
それは札幌はもともと観光メニューが少ないうえにどれもマンネリ化しているということです。
札幌に初めて来た方を観光案内するとき、意外と行き先が少ないことに困ります。
羊ヶ丘展望台藻岩山モエレ沼公園サッポロビール園ほか、数えるほどしかありません。
大通をはじめとする市内中心部は老朽化した雑居ビルと新築の高層ビルや無数の看板が乱雑に

並び、都市計画に失敗したというか、アンバランスな都市の印象です。
拓銀倒産後、失われた北海道の20年間。
全国の主要各都市や経済発展著しい近隣アジア諸国の大都市と比べると、札幌だけ時の流れが
止まっているかの印象を受けます。
一方で頼みのイベントの代表格の「さっぽろ雪まつり」は毎年同じような雪像が並ぶだけで、
雪像制作で苦労している自衛隊関係者には失礼ですが、率直に言って代わり映えしません。
YOSAKOIは毎年観客が減っています。
長年にわたり多額の市税を投じてきたPMFも、たぶん今年でもう終わりでしょう。

昭和の時代は、あぐらをかいていても観光客が来たのかもしれませんが、エンターテイメントが
多様化した今日、黙っても大枚はたいて観光客がやってくる時代は終わりました。

ロシア産のカニ、産地偽装の食材、塩素たっぷりの循環温泉。
本物を見抜く眼力を持った人が、札幌観光のリピーターになることはありません。

・世界中に数ある都市の中で、あえて札幌を訪れなければならない必要性

・だれもが自分の目で見たくなるコンテンツ

これらを作っていかなければ、観光客を増やすことは出来ないと思います。

私の目から見て、札幌市役所の職員は優秀です。
合っているかどうかはともかく、質問に答えをスパッと出してきます。
しかし、ゼロから付加価値を生み出すクリエイティブ力には弱点があるように思えてなりません。
きっと公務員試験で創造力を問う問題を出していないのでしょう。
でも市役所にクリエイターはいなくとも、民間にはそういう能力に長けた人は大勢います。
癒着ではなく、官民がうまく連携して、それぞれの力を引き出せるような観光政策を求めたい。
蛍光灯の下の会議室ではなく、白熱灯のリラックスした雰囲気の方がアイデアが出ることもある。

癒着ではなく、たまには割り勘で飲みながら民官一緒に作戦会議しても良いのではないか。

少しエラそうですが、民間企業経験者としての視点から今日の委員会ではこのような指摘をさせて
いただきました。
どれだけ役所の方に伝わったかは分かりませんが、観光都市・札幌として本物の都市間競争にぜひ
打ち克ってほしいと願っています。