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神宮前三丁目土地払い下げ価格は適切だったか、検証する。

情報公開の部屋

令和3年度決算特別委員会で渋谷区が民間に払い下げた不動産について、
情報公開請求したところ開示されたのでこちらに公開します。
区民の大切な財産が適切な価格で払い下げられたことを確認することが目的で、
個人情報を公開する趣旨ではありません。
※個人情報に当たる部分は渋谷区役所にて黒色にマスキングしています。

今日は神宮前三丁目土地払い下げです。
13.34平米の土地を410万円で民間企業に払い下げています。
1平米あたり30万円になります。
路線価が147万円なので、ぱっと見るとかなり相場より安いような気もしますが、
図面を見るとかなりの変形地です。

価格を大幅にディスカウントして払い下げた理由が「売払予定価格算定書」に書かれています。
「建物敷地として20年以上にわたり専有していることが確認できる」
とあります。
区有地の上に建物が20年以上建っていたということです。
民法上の取得時効に当たる可能性もありそうです。
普通に考えれば他人の土地(しかも区有地)の上に建物は建てられないと思うのですが、
なにか複雑な事情があったのでしょう。

登記簿を読み解くと、払い下げを受けた会社は令和2年に東京シティ信用金庫から
約5億円の融資を受けて隣接地を購入しています。
今回の払い下げで一枚のきれいな土地に生まれ変わりました。
一定の不動産価値再生を果たしたものと思われます。

渋谷区の払い下げ価格が安いのか高いのかは不動産鑑定士の分野になると思われ、
残念ながら門外漢の私には判断が付きません。
渋谷区役所は不動産鑑定も取得していないようです。
本日のところは資料を一般公開することで、区議会議員としての最低限の責任を果たしたいと思います。







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