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本町5丁目土地払い下げ価格は適切だったか、検証する。

情報公開の部屋

令和3年度決算特別委員会で渋谷区が民間に払い下げた不動産について、
情報公開請求したところ開示されたのでこちらに公開します。
区民の大切な財産が適切な価格で払い下げられたことを確認することが目的で、
個人情報を公開する趣旨ではありません。
※個人情報に当たる部分は渋谷区役所にて黒色にマスキングしています。

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本町三丁目土地払い下げ

今日は本町三丁目土地払い下げです。
現地は西新宿5丁目駅徒歩1分の場所です。
9.26平米の土地を324万円で個人の方に払い下げています。
1平米あたり34万円になります。


下の路線価図を見ると方南通りに面する土地は路線価が173万円なので、
ぱっと見ると相場より安いような気がします。

令和4年度路線価図から引用


なぜ相場より安い価格で払い下げたのか?

その理由は「売払予定価格算定書」にこう記されています。


・単独利用困難な土地であり、公共用地としての利用価値はないため需要関係修正率0.5を適用する。

渋谷区財務部作成「売払予定価格算定書」より


この土地は細長く三角形になっていて、これだけでは利用価値が乏しいのは確かにその通りなのですが、払い下げを受ける方は隣地所有者です。
自分の土地と合わせて一枚の土地になれば、かなりの不動産価値が見込めると思われます。

また比準価格としての路線価がなぜか173万円ではなく、56万円と書かれています。
一本裏の道路の路線価を使ったみたいです。
現地は方南通りに面する大きなバス通りで好立地なのに、渋谷区がなぜ一桁も低い路線価を適用したのかは分かりません。
担当の方に質問したところ、「問題ありません!」と顔を真赤にして何故か怒っていました。
機嫌が悪かったのか、やましいことがあったのかは定かではありません。

現地は西新宿五丁目駅から清水橋交番へ向かいすぐの場所です。
「シャルズレイ」というクレープの移動販売車が停まっています。
よく観光客の方が美味しそうにクレープを召し上がっているのを目にします。

昨日の神宮前3丁目の払い下げのときも書いたのですが、渋谷区の払下げは
不思議なことに今回も不動産鑑定士の評価を依頼していません。


・払い下げ価格が適切だったのか?
・適当な理由を付けて相場より低い価格で払い下げているのではないか?

と批判されても仕方ないのではないでしょうか。
多少の費用がかかってもプロの不動産鑑定士に依頼して客観的評価を
受けたほうがよいと思います。

森友学園事件でも故・安倍総理のお友達に国有地を格安で払い下げた
疑惑が問題となっていました。
上から圧力を受けて苦しんだ公務員が自ら命を断つ悲しい事件も起こりました。
ずさんな事務管理で渋谷区でも同じような事件が起こらないよう、
適切に公務を執行してほしいと思います。


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