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開成中等教育学校、タブレット端末を授業に活用

ハレルヤ問題について、様々なご意見とご関心をいただいております。
誠にありがとうございます。
さて、13日の予算特別委員会では来年開校の開成中等教育学校についても質問しました。
委員会質疑などを通じて分かったことをまとめて掲載します。
昨年、市民ホールで小学生や保護者向けの説明会が開かれましたが、選考試験のことや
実際の授業内容など、あまり具体的な説明はなかったように思います。
現時点で明らかになっているのは、第1学年から第4学年まで、国際バカロレア機構(IB)の
MYP(Midlle Years Programme:中等教育プログラム)を採用するということです。
一般的にはケンブリッジ等の教科書を使うのが主流ですが、開成はほとんどが日本人生徒
なので検定教科書を使い、日本の学習指導要領と齟齬が生じないように工夫するそうです。
また第5学年から第6学年はDP (Diploma Programme:ディプロマ資格プログラム) を
選択制で選ぶことができます。
「選択制」というのが試験なのか、本人の希望なのかは未定とのことでした。
DPの授業の約1/3は英語、残る2/3は日本語で授業が行えるよう、いま文部科学省が
カリキュラムを開発しています。
DPは国際的に認められている大学入学資格の1つで、海外の大学への道が開けます。
もう一つの特徴として判明したのが、タブレット端末を授業に活用するということです。
来年度予算に学校内の無線LAN環境構築費とタブレット端末購入費の約2千5百万円が
計上されています。
第1期生には約4万円相当のタブレット端末が貸与されるようです。
(2期生以降も貸与されるか、自費購入になるかは未定)
タブレット端末による授業には賛否両論あるようですが、まずは実践してみるということ
なのかもしれません。
次に、本校に赴任する先生方への研修についてです。
MYPとDPのそれぞれを課程に持つ公立校は全国で開成が初めてです。
授業を担任する先生の負担もかなり重いのではないかと思います。
国際バカロレア機構の最低限の基準として、数日間のワークショップへの参加が義務付け
られており、先生全員分の研修参加費として約2百万円が予算計上されています。
本物のIB校で事前に1年間くらい研修に参加するなど、先生への支援が必要ではないか
と指摘したのですが、残念ながらそこまでは予算がまわらないとのことでした。
最後に、開成中等教育学校の市民説明について。
今年夏に校舎が完成するので、その際に学校見学会や説明会を開催するそうです。
あまりに情報が乏しいため、学習塾の開成対策講座がエスカレートしていると聞きます。
来年の受験を考えている生徒や保護者にとっては、早く本当の情報を知りたいところ
ではないでしょうか。
国際バカロレアというと耳新しいですが、フランスのバカロレアとは全く別物。
そんなに歴史のあるカリキュラムでもなく、純国産で伝統ある日本の学習指導要領の方が
確かな学力が付くとの意見もあるようです。
今後も新たな情報が判明したら、なるべく詳しくお伝えするつもりです。


○今週の主な予定
3月17日午後1時~ 予算特別委員会(市民まちづくり局)
3月18日午後1時~ 総務委員会
3月19日午後1時~ 予算特別委員会(市民まちづくり局)
3月19日午後6時30分~ 北海道教育大学エデュケーション・アゴラ

コメント

  1. 予算特別委員会の情報待ってます!よろしくお願いします。