「藤野野外スポーツ交流施設」とは、南区藤野にあるスキー場、Fu's snow area
(フッズ スノー エリア)のことです。
今日の経済委員会で、この施設の「指定管理者」を選ぶ採決が行われ、財団法人
さっぽろ健康スポーツ財団が指定されました。
「指定管理者」とは、札幌市が所有する公園施設を管理委託する民間企業を募り、
民間の創意工夫や経営努力でサービス向上を図るためにできた制度です。
今年が藤野の4年に一度の指定管理者交代のチャンスでした。
しかし、残念なことに民間企業の応募は一社も無く、札幌市OBの天下り団体である
「(財)さっぽろ健康スポーツ財団」に委託されることになりました。


(余談)
この財団は、札幌市からの補助金や委託料で多額の内部留保をため込んでいて、
余ったお金をデリバティブ債券投資につぎ込んだところ、失敗し、多額の評価損を
出している団体です。


話はそれましたが、札幌市は財団に対して藤野野外スポーツ交流施設の施設管理
委託料として、毎年約1億円を支払います。
財団は、藤野の土地やスキー場などの設備を無料で借り受け、さらに利用客からは
入場料を取って経営に当たります。
普通のビジネスならば自己資本で設備投資するのがあたりまえで、あるいは賃借料を
払って借り受けるマイナスからのスタートですが、ここでは反対に札幌市から1億円の
委託料をもらえるプラスのスタートです。
もちろん固定資産税は免除されます。
傍目にはとてもおいしい商売のように思えるのですが、残念なことに参入に手を上げる
民間企業はありませんでした。
その大きな理由は、煩雑な応募手続きにあります。
これに応募するためには、まず電話帳くらいの厚さの膨大な応募書類を作成しなければ
なりません。
応募書類に札幌市が点数を付けて1位の会社を選定するのですが、採点基準が非公開
のため、新規参入者にはどうやっても不利。
仕組みを知っている札幌市職員OBが在職している天下り団体が最初から有利な構造に
できています。
本来の指定管理者の制度の趣旨から言えば、広く民間企業に門戸を開いて、役所と違う
新たな視点で札幌市の施設運営に当たってもらうべきだと思います。
しかしその制度の趣旨とは正反対に、OB天下り団体の利益を確保するために、応募に
あえて難しい基準を設定して、いわば門前払いのようなかたちで新規参入を拒んでいる
のが実態です。
市民の利益より、公務員の利益を優先している札幌市の情けない現実。
今回の第4回定例市議会では、藤野野外スポーツ交流施設以外に3つの施設でも
指定管理者を選ぶ議案が提出されていますが、いずれにも共通する問題です。
中にはハナから公募手続きすら行っていないものもあります。
それぞれ事情がありながらも、手続きの改善が必要だと思います。
12月14日午後1時からの本会議では、会派を代表して木村彰男議員が討論で
この問題を指摘します。
インターネットで生中継があるほか、後日録画中継も行われますので、よろしければ
ご覧ください。
札幌市議会インターネット議会中継
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