10月18日(金)は決算審査の4日目。
建設局の審査が行われました。
私が取り上げたのは、「北海道市町村備荒資金組合」のことです。
この長い名前の「組合」は、北海道の全市町村が集まってお金を出し合って、
「備荒」という名の通り、災害や大雪などに備えた資金をプールしておく団体です。
預かり資金残高は約670億円と、ちょっとした信用組合に匹敵する資金規模で、
長期の貸し出しや債券投資などで資産運用しています。
札幌市は「北海道市町村備荒資金組合」に約24億円を預けています。
私は委員会審議で、資金の運用利回りや安全策などを質問するなかで、ひとつ
重大な問題が明らかになりました。
それは、上田市長がこの「北海道市町村備荒資金組合」の議会に、就任以来、
「一度も出席したことがない」と本人が認めたのです。
この組合は「特別地方自治体」といって一般の市町村と同じように、二元代表制
で議会を置いて組合長の事務をチェックすることが法律で定められています。
数年前には夕張市が経営破綻の発表直前にこの組合から巨額の資金を融資
として引き出すという事件が発生(※)したこともあり、お金を預かる団体の経営
をチェックすることは大切な仕事です。
(※この融資資金はその後、北海道が穴埋めして組合に戻されています)


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組合議会の議員として選ばれるのは、北海道の自治体の市町村長28人。
今期の議長は石狩市長の田岡克介さんです。
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我が街の代表、上田文雄市長もこの組合の議員に選ばれているのですが、
今年度の定例議会の議事録を取り寄せたところ出席者に名前がありません。
疑問に思って、上田市長が就任以来、約9年間の全議事録を点検したところ、
議員として選ばれた期間中に、この議会に一度も出席していなかったことが
分かりました。
委員会で「なぜ出席されなかったのですか?」と私が尋ねたところ、
市長は「公用と重なり出席できなかった」と答弁。
札幌市民の財産24億円を預けている組合の予算・決算を審査し、経営の
一翼を担う議員として議会に出席し、審議するのは議員である市長の仕事で
あり、まさにこれこそが「公用」です。
いったいどんな「公用」と重なっていたのでしょうか。
年に二回開かれる定例議会には礼文島のような離島をはじめ、全道の各地
から首長がマジメに出席しているのに、札幌で開かれる議会に地元札幌の
市長がいつも欠席、とは随分不真面目な話です。
私が、「過ぎたことはともかく、今後は必ず議会に出席してください」と迫った
ところ、上田市長は、
 「ご高説は聞いたが、出席するかどうかは自分が決める」
 「議会に出席しなくとも、事前に事務方で調整しているので問題はない」
 「重要な議題があれば出席することもあるだろう」
などと、まるで他人事のような答弁をしました。
こんな細かいことを調べる議員は札幌市議会にはかつていなかったはずで、
事前通告のない予期せぬ質問に面食らったのかもしれませんが、それに
しても随分と大人げのない態度だと思いました。
市長として選ばれて給料をもらい、その公務の一つである組合議会に出席
するのは当たり前の仕事です。
私がこう指摘したところ、議員席からも、ガヤガヤとヤジが飛んできました。
どうして、こんな当たり前のことが札幌市では通用しないのでしょうか・・・。
「無理が通れば、道理が引っ込む」
残念ながらこれが、上田市政3期目の実態です。