札幌市の秋本克広氏副市長が、9月5日付で辞職しました。
来春の市長選挙に出馬する意向で、自民党推薦候補の本間奈々氏と一騎討ちとなる模様です。
秋本氏の政策はまだ詳しく分かりませんが、公契約条例の担当副市長だったときの経験から、
広く意見に耳を傾ける公正なお人柄で、実直な行政マンとの印象を持っています。
秋本氏は市役所出身で庁内の表も裏も知り尽くした立場だからこそ、職員のためではなく、
市民のための市役所づくりに大胆に取り組んでいただくことを期待します。
さて今日の問題は、秋本氏が副市長を退職した後の空席ポストについてです。
これまで札幌市役所には3人の副市長がいて、それぞれ役割分担を持っていました。
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(札幌市副市長担務表)
秋本氏は、市民まちづくり局、財政局、経済局、観光文化局、建設局、都市局、交通局等の
多くの局を所掌し、路面電車ループ化や札幌国際芸術祭、公契約条例など上田市長の政策の
大きな柱を一人で担ってきました。
9月22日から約2ヶ月にわたって決算市議会が開かれますが、これまでの副市長としての
取り組みを市議会に説明することなく、決算の承認も待たずにこのタイミングで辞職した
ことは残念に思います。
そして秋本副市長が辞任した後のポストは空席として新たな副市長は任命せず、残る二人の
副市長が役割を分担することに決めたそうです。
9月6日以降の担務表は下記のとおりです。
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確かに生島副市長と井上副市長のお二人に仕事が割り振られています。
問題はこうして2人の副市長で用が足りるなら、どうしていままで3人の副市長を配置して
いたのか、ということです。
副市長には毎月103万円の給与の他、期末手当、退職手当が支払われるほか、広い個室に
秘書、専用車など、その職務にふさわしい待遇が与えられています。
副市長は市職員にとっての単なる最高の上がりポストではなく、市長とともに市政経営者
として結果責任が伴い、市民に仕事の成果をきちんと示すべき立場と言えるでしょう。
仕事の成果を決算として示すと、秋本氏が担当した路面電車ループ化や札幌国際芸術祭、
公契約条例などはすべてが失敗に終っています。
こうして考えると成果主義の面からは秋本氏に厳しい評価が下されるのかもしれません。
ただ、私は路面電車ループ化や国際芸術祭、公契約条例の3つとも反対の立場だったので、
「札幌市の将来を憂う秋本氏は上田市長の意向に背き、あえて失敗させたのではないか」
と考えて、実は秋本氏をひそかに評価しております。
(すこし穿った見方ですが・・・)