「政務活動費」と言えば最近は「兵庫県の野々村議員」とすっかり悪名がついてしまいましたが、
企業や組合、団体から献金を受け取らない全国の地方議員にとっては、議会活動を支える
貴重な軍資金です。
もちろん着服や無駄遣いはいけませんが、役所をチェックするために議員活動の一定の支援は
必要ではないかと私は考えています。
高すぎる議員報酬を減らして、政務活動費に振替える方法もあると思います。
札幌市議会の政務活動費は毎月一人40万円。
(※今期いっぱいは5%カットしているため、月額38万円に減額中
活動費は使った分だけの実費支給で、余ったお金は市に返還する仕組み。
領収証はすべて公開しています。
一応は透明な形になっていて、兵庫県ほどのずさんなやり方は札幌では通用しません。
問題は情報公開のやり方です。
いま認められているのは市議会での閲覧だけで、見たい人はわざわざ市役所まで平日昼間に
足を運ばなくてはなりません。
もしコピーを希望する場合は一枚10円の手数料が掛かります。
平成25年度の全領収証は7000枚以上あるため、国民がすべてのコピーを入手するためには
情報公開手数料として7万円以上負担する必要があります。
ところが、一部のマスコミだけはCD-ROMの電子データ形式で秘密裏に受け取っていることが、
今日の私の議会質問で明らかになりました。
しかも水面下の情報提供は市民公開日よりも6日も前で、費用はなんと特別に無料とのこと。
たしかに毎年の公開が始める6月初日に市議会に閲覧に訪れる市民は大勢いても、マスコミの
記者の姿を見たことがありません。
今回の質問のネタ元は北方ジャーナルさんのスクープ(下記写真)です。
市役所による一部マスコミへの至れり尽くせりの優遇ぶりが報じられています。

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(北方ジャーナル平成26年10月号)


今日の決算特別委員会で、市議会事務局に北方ジャーナル10月号記事の真偽を尋ねると、
「真実である」との答弁でした。
議会事務局の説明によると、
・平成18年頃から記者クラブの要請で一般公開前の事前公開をはじめた(各会派が了承)
・平成22年頃から記者クラブの要請でCD-ROM提供をはじめた(事務局の独断)
・大量の紙で渡すよりもペーパーレスで役立っている
とのこと。
たしかに7万枚をコピーするよりは電子データのほうがエコだと思います。
しかし、それならば国民にも同じサービスをすべきではないでしょうか。
紙ならば膨大な資料に埋もれてしまいますが、電子データならばパソコンで検索・分析する
ことができ、ずっと便利なはずです。
しかもマスコミだけが内緒で市民より事前に資料を入手しているというのも問題です。
記者クラブの報道各社は読者・視聴者には内緒で自分達だけはこっそりCD-ROMで事前に
受け取って、いかにも公開日に初めて見たかのような記事を掲載していたことになります。
実は市役所の中ではこのようなマスコミだけの便宜供与がいくつもあります。
マスコミと言っても特権は記者クラブ加盟社だけで、雑誌社やミニコミ、フリーなど記者クラブ
非加盟のマスコミはこの種の特権に預かることはありません。
今日の委員会でこれらの事実を踏まえた上で、マスコミだけでなく市民にもCD-ROMで情報
提供すべき旨を質問したところ、事務局からは
「議長と相談の上、前向きに作業を進める」
との答弁がありました。
政務活動費の領収証の全データをCD-ROMでご覧になりたい方は、札幌市議会事務局に
お問い合わせいただければ今後は一枚50円でお渡しすることができます。
私は議員の政務活動費だけでなく、市役所が使ったすべての経費の領収書を電子データで
公開するべきだと思っています。
市役所の仕事一つ一つがデータ公開され、市民からチェックされるとの緊張感が生まれれば
今のずさんな経理や不透明な調達、官製談合などが影を潜めることは疑いありません。
市役所には国のように外交や防衛などの秘密はありません。
すべては市役所は国民の税金でまかなわれている事業ですから、ムダ遣いを止めさせるために、
より一層の情報公開が必要だと思います。