今日は朝から近所の病院に行きました。
世の中、不景気と言いますが、病院だけは別ですね。
早朝から、押すな押すなの大賑わい。
私は幼児を連れて、病院の行列に並ぶこと約二時間。
なんとか子供の湿布を出してもらって、その足で市議会に向かいました。
とぼとぼ街中を歩いていると、大通東1丁目のほくでん本社の前で、
若い女性が倒れています。
寒空の下で女性がうずくまって、ひとり苦しんでいるのです。
どうしたんだろう、と何人か集まってきて、女性に声をかけるのですが、
あまりに苦しいみたいで、返事がありません。
私は「大変だ!」と思って、北電の社員を呼んできて事情を説明しました。
ところが、社員は「ああ、建物の外ですか」と言って、暖房の効いた社屋に
そのまま戻っていったんです。
目の前で苦しんでいる人がいるのに、まるで人ごと。
完全無視ですよ。
まあこの人たちに頼んでも仕方ない。
119番して救急車に来てもらいました。
10分ほど待って、ようやく救急車が到着したのですが、それなのに!
女性は、なんということでしょう。
「病院には行きたくない」
と苦しみながら言っているのです。
苦しんでいるところを、なんとか起こして、どうして?と理由を聞くと、女性は
「病院で払うお金がない」
といいます。
国保料を払っていないと、全額個人負担なのです。
しばらくご飯を食べていないとも言っています。
しかしですね、このまま放っておいたら、彼女は凍死です。
こういうのを行き倒れ、というのでしょう。
しばらくして、女性の知人が助けに来てくれて、事なきを得たのですが、
こんな不条理な世の中をなんとかしなければ、日本の未来はないと思います。
病院には元気そうな人がたむろしているのに、その一方で凍死寸前の
若者が金がないから病院に行けないという不条理。
一地方議員として自分の無力を思い、心から情けないと思いました。
行き倒れ・・・
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コメント
doroebisu1981様
おっしゃる通りだと思います。
本当に問題なのは、
・働きたくても仕事がない
・給料が安く、働いても働いても生活が楽にならない
ということではないでしょうか。
日本はかつて経済大国と言われていましたが、いつのまにか、
二流国になってしまいました。
餓死なんてかつての日本は考えられなかったことです。
経済が豊かにならなくては、社会保障を支えることもできません。
TPPや円高、ODAなど外国に見栄を張るばかりではなく、国富を
増やす国益重視の政治で国民生活を向上させることが必要だと
思います。
何らかの事情で住むところや仕事が出来ない人は
生活保護を受けるべきで
行政がやらなければならない
一番重要なことだと思います
不正受給など締め付けをきつくする気持ちはよくわかりますが
そのために本当に必要な人に行き届かなければ
本末転倒です
こんな行き倒れの女性でも
元気になって生きてて良かったと思える行政をして欲しいと
切に思います