今日は午前中に文教委員会が開かれました。
まず、国の補助金をもらって小中学校に理科教材を配布する事業や、保育士さんの
お給料を改善する補正予算案には全会一致で賛成。
続いて、市内5カ所の「若者支援施設」の管理を委託する「指定管理者」の公募を止めて、
非公募にする議案の採決が行われ、私は反対。
私以外は全員賛成で可決されました。
若者支援施設とは、バスセンターにある「札幌市若者支援総合センター」や東区北22条の
「アカシア」、白石区の「ポプラ」のほかに、豊平区、宮の沢にも施設があり、主に困難を
有する若者の自立支援活動を行っています。
この施設はいまは、「さっぽろ青少年女性活動協会」という札幌市が出資した3セクが
指定管理者として、札幌市から資金をもらって運営しています。
指定管理者は、4年に一度、公募を行って市民にとってもっとも優れた事業者を選ぶ
仕組みなのですが、今回の議案はこの公募を中止にしようという提案なのです。
本来であれば4年に一度の競争があるからこそ緊張感が生まれ、市民サービスが向上
するのですが、公募を止めるというのは改革を求める時代の流れに逆行します。
「さっぽろ青少年女性活動協会」には理事長をはじめ市職員OBが天下りしていますが、
これはおいしい仕事を民に渡さず、官が独り占めしようという魂胆と思わざるを得ません。
この協会は、平成19年に職員の横領事件が起きた後も、ずさんな事務で何度も監査
委員の指摘を受けながらまったく改善がなく、今年も監査委員から厳しい注意を受けた
ばかりです。
今日の午後には経済委員会を傍聴したところ、厚別区にあるエレクトロニクスセンターの
指定管理者の公募も中止して、天下り団体「さっぽろ産業振興財団」に今後はずっと
非公募で委託を継続する議案が審議されていて、こちらもすんなり可決されました。
こうしてみると、札幌市議会の議員さんは公務員に優しい方が本当に多いと感じます。
(参考)下記は本日の文教委員会で指定管理者の非公募に反対した討論演説です。


札幌市若者支援施設条例の一部を改正する条例案に反対 (金子やすゆき)
本議案の対象施設における指定管理者の主な業務は、清掃、警備など施設の維持管理に
要する、極めて基本的なものであって、必ずしも特定の業者でなくては出来ないものでは
ありません。
指定管理者制度の目的は「多様化する住民ニーズにより、効果的、効率的に対応するため、
公の施設の管理に民間の能力を活用しつつ、住民サービスの向上を図るとともに、経費の
節減を図ること」です。
つまり、温室育ちの官の発想ではなく、厳しい競争の中で培った民間企業の知恵と創意工夫
を生かして経費を削減することが、指定管理者制度の本来の目的なのであります。
これまで札幌市の3セクの独壇場であったこの業務に対して、民間企業の参入機会の拡大
を図るという制度の趣旨等を踏まえれば、指定管理者の指定は公募を基本とすべきであり、
公募をあえて非公募に切り替えるという条例案は時代の流れに逆行するものです。
若者支援総合センターなど札幌市の若者支援施設の運営はこれまで健全に行われており、
ニートや引きこもりの自立支援活動など着実に成果を上げていることは、現在の指定管理
者である「公益財団法人 さっぽろ青少年女性活動協会」の職員の日々の努力の賜であり、
深く敬意を表するものであります。
しかし、その評価は4年に一度の公募選考の中で反映されるべきものであり、さらには一般
の民間企業ではなく、札幌市が出資し、理事長、専務理事などといった重要なポストに
市職員OBが天下る会社であるという特殊な性格を考えれば、ここはあえて襟を正して、
非公募という不透明な制度ではなく、公募で民間企業と同じ土俵で競争を戦うべきです。
また、札幌市青少年女性活動協会は、平成25年1月の監査委員による出資団体監査で、
児童館の警備や清掃等の業務を再委託するに当たり不適正な契約を行ったと指摘されて
います。
協会では平成19年に起きた職員による業務上横領事件に続き、平成21年にも不適切な
経理処理や、現金、領収書等の取扱契約に関する事務などについて出資団体監査で指摘
を受けているわけですが、今回の平成25年度も、相変わらず同内容の事務改善が求めら
れており、出資団体としての適切な業務履行能力にもいささかの疑問が残ります。
このような考え方から指定管理者の本来の趣旨に鑑みて本条例案に反対いたします。