明日8月19日から3日間の予定で議会運営委員会の道外視察に出掛けます。
議会運営委員会(通称:議運、ぎうん)とは、本会議を円滑に進めるために各会派の
代表者が集まって本会議当日の流れを協議する場です。
普通の会派では議運の委員は期数を重ねたベテラン議員がその役を担うのですが、
わが会派は人数が少ないので一年生議員の私が務めております。
今回の目的地は横須賀市議会、京都市会の2カ所です。
それぞれの議会で、議員定数のあり方や予算決算審査の運営方法、その他について
調査を行います。
特に横須賀市議会はIT技術を導入していち早くペーパーレス時代を実現した先進的な
市議会として有名なので楽しみにしています。
ところで札幌市議会の「道外視察」というと毎度思うのですが、移動時間がとにかく長い
のが悩みの一つです。
今回も3日間かけて横須賀と京都を回るのですが、北海道で言うと函館と釧路を回る
ようなもので(?)、実際のところ調査より移動時間の長いのです。
「なるべく隣接する都市に絞って、移動より調査時間をしっかり取る方が良いのでは?」
と毎回提案しているのですが、聞き入れてもらった試しがありません。
これにかかる経費が高いのも悩みどころで、飛行機と新幹線を乗り継いで2都市を回る
だけで一人10万円弱の費用がかかります。
今日もこの話をある市民の方に話したところ、
「経費がもったいないなら、不参加でいいんじゃない?」
と言われたのですが、参加辞退しようにも議会視察は委員会の一つで、いわば出席が
義務なので参加しないわけにもいかないのです。
結局のところは経費を取り戻すべく一生懸命に視察先都市の良いところを吸収して、
札幌に一つでも多く持ち帰るほかないのが実情です。
ところで、この議会視察というのは全国の地方議会がお互いに行ったり来たりしていて、
どこの都市もほぼ慣例のようになっているようです。
札幌も全国人気都市の一つで、夏は涼を求めて全国から視察が来られるそうです。
本当に必要な視察は各議員単位でどんどん行えば良いと思うのですが、議会事務局
の添乗員付で修学旅行のような視察は見直す時期ではないかと私は思います。
余談ですが、この種の視察は議員だけの特権ではないようで、お役人さんも全庁的に
行政視察を行う慣習があるようです。
各部局の所管事務でちょっとしたテーマを名目に「全国政令指定都市ナントカ会議」と
いうのを全国各都市に参加を呼びかけて、呼ばれた方は「公務なので」としぶしぶ、
内心はシメシメと(?)、お小遣い(日当)付の公費旅行に出掛けるという仕組みです。
会議の開催は各都市が持ち回りで事務局を務めます。
だいたいの場合、視察の後には旅行会社の企画で市内観光がオプションになっている
ことがほとんどで、こうなるとほとんど慰安旅行の世界です。
慰安旅行というと慰安婦みたいで表現が悪いのですが、今風に言うとMICE(マイス)と
いうそうで、大きな会議を招いて観光誘致するのが全国自治体で流行してています。
日本中の役所の世界で働いている人たちはこれが当たり前なのでしょうが、民間企業
では考えられないような発想です。
この種の視察、出張の資金は国民が納めた税金であることを考えると、こういう細かい
役得も一つ一つ見直していかなければならないとつくづく感じるところです。
参考記事:
公務員が旅費二重取り(2012年08月31日)
札幌市職員、出張の実態は(1) (2012年07月13日)
札幌市職員、出張の実態は(2) (2012年07月17日)