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台北市視察報告 後編(新幹線、地下鉄、動物園、101タワー)

視察レポート
台湾視察報告の前編に続きます。

台北市立動物園訪問 金仕謙園長面会

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金園長ほか大勢のスタッフの皆さんに心のこもった歓迎をいただきました。
円山動物園三上園長と台北動物園金園長の握手に続いて、札幌市議会観光議員連盟の
三上会長から台北動物園にシロクマのモニュメントの贈呈が行われました。

その後、とてつもなく広い園内を案内していただきました。

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動物園の園内を走る、かわいいデザインのバス。
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不思議な動物です。
aoudad、辞書で調べたら日本語ではバーバリーシープというらしいです。
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こちらはゴリラでしょうか。
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正面から向かい合うと結構な迫力です。
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こちらはオオカミ。
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分かりづらい写真ですが、札幌に譲る予定のチンパンジーの訓練風景です。

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売店ではドリンクなどを売っていました。
いろいろな展示の工夫があって、面白い動物園です。

みんなが大好きなパンダもいるらしいのですが、あいにく写真は撮れませんでした。

12月20日
台湾高速鉄道新駅建設現場視察

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南港駅という新しい駅舎が完成しています。
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仮設ゲートの奥に進んでいきます。
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「ようこそ台湾高鉄へ」の看板。台湾では新幹線は高鉄(高速鉄道)と言うそうです。
地下の建設現場に潜っていきます。
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地下の駅舎のホームにて。係の方に説明を聞いているところ。
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完成したホームにこのあと線路が敷かれるようです。
会議室に移動して、技術や経営の話を伺います。

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台湾の高速鉄道は日本の新幹線の技術が採用されています。

建設受託は三菱重工と東芝の合弁企業で、お話しくださったのは商社出身の日本人。

日本のメーカーから派遣された技術者もいました。
台湾の新幹線は民間BOT(Build Operate Transfer)と言って、日本の整備新幹線の

ように国費ではなく民間資金で建設されています。

しかし見込みが甘かったのか、当初予想したほどの乗客がまだないそうで、売り上げが
予測をかなり下回っているそうです。
「減価償却年限を35年から60年に延ばして、なんとか黒字を確保している」とのこと。

営業赤字を償却操作で黒字化に見せかけるのは藻岩山ロープウェイと同じやり方です。
そういえば北海道新幹線の事業収支はいったいどうなるのか、まだ説明を聞いたことが
ない気がします。
北海道新幹線の方が少し心配になってきました。

台北市地下鉄新駅建設現場視察
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新駅の予定地の前にはすでに新築の商業ビルが完成しています。
先行投資でしょうか。

道路の真ん中の工事現場に入っていきます。
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普段は立ち入り禁止の現場の地上でまず説明を聞きます。
工事を請け負っているのは北海道の地崎岩田建設で、お話しされた現場責任者は
札幌の方とのこと。
ここで札幌人を見かけるとは、世界で活躍する日本人を見た思いです。
このあと、地下深い建築現場に進みます。
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階段を伝って地下を降りていきます。
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きれいに足場が組まれて、清潔な建築現場です。2013-12-20 14.16.56.jpg

整理整頓が行き届いている印象を受けます。
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トンネルが遠くまで延びています。

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最後に記念写真をパチリと撮ってもらいました。
真新しいトンネルがはるか彼方まで延びていく建築現場で、発展著しい台湾経済の
未来を見るようでした。
札幌は人口減少予測をもとに地下鉄延長はもう諦めてしまったようですが、採算が
取れる前提で市民の役に立つ公共投資は進める必要があると思います。

台湾101タワー見学
こちらは視察というより見学ですが、観光資源の調査として台湾最高峰の101タワーを
訪れました。
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東京のスカイツリーのような雰囲気です。
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低層階はショッピングモールになっています。
クリスマス前の買い物客でにぎわっています。
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頂上を目指すエレベーターへの長蛇の列をくぐり抜けた先はセキュリティチェック。
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二機で交互に運転するエレベーターは信頼の東芝製です。
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数十秒で101階に到着します。揺れはまったく感じません。
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東芝のエレベーターはギネスブックに載っているそうです。
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エレベーターを降りたところはJRタワー38の雰囲気によく似ています。
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しかし、眼下の景色が全く違います。
台北市の人口規模は札幌より少し大きいくらいですが、札幌でこんなに大きなタワーは
考えられない気がします。
東京都墨田区のスカイツリーはすごい経済効果があったそうですが、札幌にもしこんな
観光資源があったら観光客はもっと増えるでしょう。
タワーが良いかどうかは別として、官民で知恵を出していく必要を痛感しました。
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こちらは地震と台風の多い台湾で101階建ての建物の揺れを押さえる巨大ダンパー。
あまりに大きすぎて、ほんの一部しかカメラで収めることができませんでした。
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ダンパーをモチーフにした101人形が人気だそうです。

長くなりましたが、以上で台湾視察報告を終わります。

最後に視察費用について報告します。
旅行会社の請求額は14万円で、政務活動費を支出する予定です。
新聞のツアーなどから考えると少し高いような気がしたのですが、航空運賃の高い

ハイシーズンの団体旅行で選択の余地がありませんでした。

(エバー航空の公式ページでは正規割引運賃が約12万円台でした)
市民の皆様には、なにとぞご容赦のほどお願いいたします。

※議会のルールにより、今回の正式な視察報告は後日提出する予定です。

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