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結局、業者に泣きついただけか・・・ 渋谷区のクラウドファンディングは大失敗(後編)

渋谷区議会

渋谷区のクラウドファンディングが大失敗だった件(前編)に続く

1億円を集めるために税金1億円を使うという、世にも奇妙な渋谷区のクラウドファンディング。
いつの間にか目標額が4289万円に下がっていました。
議会では1億円を集めるための意気込みを語っていたのに、いったい何があったのか?
実に謎です。

9月11日の本会議で一般質問に立ち、
「いつ目標を引き下げたのか?」
と長谷部区長に尋ねてみました。

長谷部区長の答弁によると、目標額の1億円は達成不可能だと気づいて、7月20日から7月22日の2日間のどこかで目標を下げたのだそうです。
まとめると以下のとおりです。

7月20日:補正予算が議会を通過
7月?日:目標を引き下げた
7月22日:クラウドファンディング募集スタート

もしこの説明が本当だとすると、議会には嘘の説明をして補正予算を通したことになります。
1億円の議案を通した翌日に目標額を下げたことになるからです。

先ほど御説明させていただきましたクラウドファンディングでは、1億円のお金を支援していただける方から集めることを目標とする予定でございますが、そこにさらに補助金として1億円を加えたいというふうに考えてございます。

令和2年7月14日、総務委員会にて田中芳樹経営企画課長が説明

議会で区役所は上記のように説明しています。
1億円のクラウドファンディングに補助金1億円を加える、と言っています。
もし目標額を4289万円に下げるならば、税金投入もその分を減らさなければ理屈が通りません。
しかし、長谷部区長は「予算を通してしまえばこっちのもの」「あとは好き勝手にやるから」とやりたい放題。
勝手に目標を下げておいて、目標達成と自慢とは自画自賛と言わざるを得ません。

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お金集めは大変です

「渋谷のクラウドファンディングは失敗のようだ」
この話は7月からずっと密かに囁かれていました。
始まる前から目標を下げるくらいですから、それもそのはずです。
区は、「1枚1万円のライブチケットを5千人に売って5千万円集める」と夢のような構想を描いていました。

ファッション応援コースのTシャツで(中略)1,000人の方から御支援いただいて、500万円程度の資金を集めることを想定してございます。
それ以外のエンタメのところで、1万円のオンラインライプのチケットなどのところで、5,000人以上の御支援を頂ければというところで、こちらのほうで5,000万円以上とかこういったところを中心に支援を頂ければというふうに考えてございます。

令和2年7月14日、総務委員会にて田中芳樹経営企画課長が答弁

意気込みは良いのですが、この時点で出演者は未定でした。
出演者も決まっていないオンライン・ライブに1万円を払うのは相当勇気のいる買い物です。
よほどの渋谷区ファンか、サクラ以外に考えられません。
しかし結局、ライブチケットはさっぱり売れなかったそうです。
だいたい、この不景気に個人から1億円を集めるのは大変です。
あのGrafitですら、画期的な商品と引き換えに1億円集めるのが精一杯だったのです。

クラファンは大部分が法人の出資だった

議会に嘘をついてこっそり目標を下げたは良いが、それでもクラウドファンディングの目標4289万円には全然達しません。

「目標のお金が集まらなかったら区議会でアイツラに何を言われるかわからない」

カネコの霊言・長谷部区長編

困った長谷部区長は新たな秘策を考えたのでしょうか。
個人にチケットを売るよりも、業者からお金を集めるほうが早いことに気づいたのです。
実はクラファンのホームページで販売件数を確認できます。
法人向け10万円コースの販売件数が112件、法人向け100万円コースが17件でした。
さすが法人は金額が大きいです。
正確な内訳を区議会で尋ねたところ、集まった4477万円のうち、3411万円が法人からの出資だったといいます。
比率でいうと 約76%。
クラウドファンディングの大部分は、実は法人からの出資金だったことになります。

株式会社グローバルプロデュース/西村建設株式会社/株式会社パスコ/鈴縫工業株式会社/一般社団法人 東京都建築士事務所協会 渋谷支部/三井不動産レジデンシャル株式会社/日本たばこ産業株式会社/株式会社みずほ銀行/共立建設株式会社/ギャルカフェ10sion/NEW KIDS株式会社/BONSWEETS/BAHAMA KITCHEN/uni’que inc./株式会社ブーマー/株式会社ディレクションズ/株式会社バンダイナムコアーツ/バドワイザー/KDDI株式会社/シブヤ経済新聞社/升川建設株式会社/株式会社山陽工業/まちの研究所株式会社/Slow Innovation株式会社HEROES 株式会社、エイベックス・エンタテインメント株式会社 様、世紀東急工業 様あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 様、東芝エレベータ株式会社 様、清水建設株式会社 様、日本電気株式会社 様、株式会社イム都市設計 様株式会社アペックエンジニアリング 様、株式会社東京ランドスケープ研究所 様鹿島建設株式会社 様、東邦電気工業株式会社 様、株式会社都市企画 様株式会社タカハ都市科学研究所 様、ヒューリック株式会社 様株式会社NTTドコモ 様、渋谷横丁 様、ジオメトリー・オグルヴィ・ジャパン合同会社 様、日本マイクロソフト株式会社 様、竹中工務店 様、cycle&design 株式会社 様、株式会社フロンティアインターナショナル 様株式会社アダストリア 様、株式会社協和エクシオ 様、渋谷区部長会 様Peatix Japan株式会社 様、三井不動産株式会社 様、株式会社フジタ 様、セコム株式会社 様、株式会社オリエンタルコンサルタンツ 様、富士通株式会社 様、フジテック株式会社 様、大日本印刷株式会社 様、福西電機株式会社 様、ダイキンHVACソリューション東京株式会社 様、西武造園 様、株式会社日建設計 様、川崎設備工業株式会社 様、三栄電気工業株式会社 様、東急株式会社様、東急不動産株式会社様

YOU MAKE SHIBUYA クラウドファンディング 実行委員会 公式HPより金子が集計まとめ

渋谷区の出入業者がずらりと・・・

クラウドファンディングの公式ホームページに出資してくれた会社の名前が発表されています。
その一部を上記に抜き出してみました。
(手作業なので出資企業の全部ではありません)

よく見たら、渋谷区が仕事を発注している会社がかなり含まれています。
それもそのはず。
民間企業は営利企業ですから、基本的に見返りがない投資はしません。
クラウドファンディングはリターンがお目当て。

  • いつも渋谷区役所から仕事をもらっている。
  • あるいは、いつか仕事を返してくれる。

そういう期待があるから、訳のわからないクラウドファンディングに法人がお金を出してくれるのです。

表の中にはコロナで大赤字を計上している企業も含まれています。
「本当はうちに寄付してほしい」
そんな本音を漏らす会社もあったはずです。

長谷部区長の強弁が光る

クラウドファンディングの公式HPで長谷部区長はこう語っています。
「皆様の熱い熱い思いのおかげ」なんだそうです。
格好良いことを言っていますが、でも結局は出入業者にツケを回しただけではありませんか?
個人の善意だけでは目標に届かないから、大口の企業に泣きついた。
法人は区長に貸しを作っておけば、いつか返してくれるはず。
そう期待した企業とWin-Winのディールが成立です。

馴れ合いは官製談合の温床

しかし、こういう馴れ合いのようなやり方は官製談合の温床になりかねません。
そもそも、役所が集めて良いお金は法律に基づく公正な税金だけです。
怪しげなリターンを掲げて地方自治体が資金集めはダメゼッタイ。
お金を払った一部の人を優遇するような不公正なやり方は止めるべきだと私は思います。

でも、これを官民連携と言って自慢する勘違いが渋谷区役所なんですな、これが!

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