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台風24号で沖縄も大停電。停電対策は自分で備えるべきなのか

エネルギー・環境

今年は台風災禍が多いですね。
チャーミーこと台風24号がいま、沖縄を暴風域に巻き込みながら北上中。
記録的な暴風雨で、沖縄県ではいまも20万世帯以上で停電しているとのこと(記事執筆は平成30年9月29日21時)。

沖縄電力ホームページより

沖縄電力の停電情報を見ると被害が全島に及んでいる様子が分かります。
沖縄県のご家庭では、電気が付かず不安な夜をお過ごしではないでしょうか。
一刻も早く復旧することをお祈り申し上げます。

そういえば、9月6日の北海道大停電の直後に、我が家の上空を戦闘機が飛んでいたことを思い出しました。
おそらく空の国境を守るために深夜、千歳を飛び立った自衛隊機だと思います。
我が国の災難に不穏な反応を示す隣国があるのが国際社会の現実。
日本を守っているのは憲法9条ではなく自衛隊なのです。
沖縄県の隣は中国と朝鮮半島。
明日の知事選挙で沖縄県の皆様が良識を示されることを願うばかりです。

改めて思うのは、日本列島は本当に災害の多い地域だということ。
特に北海道は毎年のように大きな災害に襲われています。
今年の台風では、大停電が長期化する電力リスクも顕在化しました。

そこで私は、一昨日のブログで北海道知事の無策を批判しました。
しかし、残念ながら高橋知事が私のブログを読んで心を入れ替えるとは思えない。
仮に高橋知事が改心しても、その先には原子力規制委員会が抵抗勢力として立ちはだかる。
北海道中のパヨクさんたちも激しく抵抗するでしょう。

つまり、今冬中の泊原発の再稼働はまったく見通せないのが現実なのです。
あまり考えたくはないことですが、北海道に暮らす私たちは、真冬に再び停電することを前提に生活を考えなければなりません。

さあ、家族を守るためにいったい何を備えればよいのか?
ロウソクや電池、ガスコンロ、電気のいらないストーブ、食料。
考えられる限りの備蓄を増やしておくことが必要でしょう。
そして、いま私が興味を持っているのは家庭用の大型バッテリーです。

下の写真はパナソニックが販売する家庭用バッテリーです。
普通の家庭用バッテリーは太陽光発電システムと接続するのですが、これはスタンドアローン型といって、太陽光発電がない家庭で使うモデルです。

(イラストはPanasonicホームページより借用)

本体は一般家庭に置けるようなコンパクトなサイズです。
高さは食卓ほど。
重量は80キロくらい。

(イラストはPanasonicホームページより借用)

使い方は普段、コンセントにつないでおくだけでもOK。
停電するとバッテリーが起動し、自動的に電気が付くそうです。
コンセントではなく、配電盤に接続するともっと効率的らしい。

このバッテリーに蓄電できる電気容量は最大5kWh。
5000w分の電気なら1時間稼働できるエネルギー量です。
500wなら約10時間。
もちろん、家中の電気をすべて賄うほどの大きな能力はありません。
でも、最低限の電気なら下記のイラストのように15時間も使用することができます。

(イラストはPanasonicホームページより借用)

北海道の冬なら冷蔵庫は無くても構わないので、その分はストーブや照明などに使えますね。
これがあれば、一晩くらい停電でストーブが消えても大丈夫そうです。
(オール電化住宅は除きますが)

更に凄いのはこの機械、実はもうひとつ隠れたメリットがあります。
それは電気代を削減する機能があるのです。

(イラストはPanasonicホームページより借用)

電気代の安い深夜(上のイラストで青色の部分)に安価に充電し、電気代の高い昼間(上のイラストで赤色の部分)に使う。
これで毎月の電気料金を削減することができる仕組みです。

北海道電力の事例で見てみましょう。
時間別割引料金「eタイム3プラス」を導入している家庭だと、夜間の電気料金単価は約14円/kwhなのに対し、昼間のピーク時は約40円/kwhです。
その価格差は一時間あたり約26円/kwh。
安いときに貯めた電気を、高いときに放出する。
バッテリーの蓄電可能量5kwを掛け算しますと、理論上は一日100円ほど節約できる計算です。
(計算根拠 26円/kwh x 5kwh x 稼働率80%=104円)

これを一年365日稼働させれば一家で年間3万円以上の節約も夢ではない。
そんな魔法のようなパナソニック製の家庭用大型蓄電池。
気になるのはお値段です。

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楽天の一番安いお店で、なんと79万円というお値段が付いていました。
定価は120万円を超えます。
電気代の節約効果だけでは投資回収に20年以上かかりそうです。
いざという時の備えとしてもずいぶん高い。
これは、我が家には無理だ・・・。

で思ったのですが、これに補助金や減税策を付けて日本中に普及させたらどうでしょうか。
電力会社は一日のピーク時に合わせて発電所を整備しています。
真夏の一番暑い時間や真冬の一番寒い時間に必要なピーク時の最大発電量を確保しなければならないからです。
ここで各家庭に蓄電池を置いて、ピーク時電力は各家庭で対処してもらう。
電力のピークを国全体で均すようにできれば、オールジャパンで発電所を削減できます。
パヨクさんの嫌いな原発も減らせるかも知れません。

仮に北海道の全244万世帯に10万円の補助金を出すとします。
そのとき必要な予算は2,440億円。
原子力規制委員会の難癖に北海道電力が払ったおカネもそれくらいです。
北海道庁が一年間にばらまく予算が2兆7千億円ですから、その1割に相当。
さほど非現実的な数字ではないはずです。
まあ、各世帯に10万円の補助では79万円の購入費には足りませんが、ワンルームのアパートも世帯数に計算していますから、実予算はもっと減らせるはず。
パナソニック製電池も生産量が増えて量産できれば、単価はもっと安くなるでしょう。
もっと効率が良いエネファーム(燃料電池)の普及も急がれます。

ちなみに東京都は今年、家庭用蓄電池を導入する世帯に24万円の補助を出しているそうです。
さすが財政の豊かな東京都は進んでいますね。

蓄電池、燃料電池(エネファーム)等に対する助成金(公財・東京都環境公社)

これが普及すれば各家庭では停電の備えができるし、マクロでは国単位の電力消費が平準化されて停電リスクが減少します。
国家的メリットがある政策ならば、各個人の責任に任せるより国が主導して進めるほうが社会的便益が高い。
いま災害の多い我が国に必要なのは太陽光発電よりは、家庭用蓄電池なのではないかと私は思います。
これは東京はもちろん、自然の厳しい北海道でこそ生かされる設備のはず。
全く文系・素人の思いつきなのですが、皆さまいかがお考えでしょうか。
どなたか詳しい方にもっと教えていただきたい気がします。

追伸)
古賀茂明様、よかったらこの案を知事選の政策に使っていただいても構いません。

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