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【札幌市役所】こんどは消防局で官製談合、見~つけた!

市政情報ファイル

市議会議員の公職を降りたいまも、私は札幌市役所の不正チェックを続けています。

 

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今回の疑惑もまたクルーズ

先日「官製談合を許さない札幌市民の会」の一員として、札幌市に情報公開請求を行いました。
すると、また官製談合を見付けてしまいました。

今回の疑惑の会社もまた㈱クルーズです。
情報公開で入手した資料を、そのまま公開してしまいます。
※ちなみに情報入手に一枚10円かかります。

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パンフレット1000枚制作する伺書

これは札幌市消防局が作成した伺書(稟議書)です。
何の業務をどこの業者にいくらで発注したかを読み取ることができます。

今回の業務は「救急ワークステーションのパンフレットを印刷する業務」です。
見積もり合わせとして、3社に相見積もりを取りました。

その結果、一番安い「クルーズ」に発注した、ということを示す書類です。
金額が小さいので課長決済です。
一見すると、何の問題もないように見えます。

このとき消防局が、どのようなパンフレットを発注したのかを示す資料はこちら。

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業者に渡す入札仕様書

市が業者に見積もりを取るときには、このような「仕様書」を必ず作成します。
業者に同じ条件を提示しないと公平な入札にならないからです。

それによると、

・サイズ A4版
・紙質 コート紙、13Kg
・製本 A4版三つ折、展開サイズ、左右626mm☓天地297mm
・印刷方法 平版印刷
・刷色 両面4色カラー
・ページ数 6ページ
・原稿 データ支給(CD-R)
・校正 2回有り

というのが今回の入札(見積もり合わせ)の条件です。

予定価格は本当は秘密です

そして、市は入札を行う前にあらかじめ予定価格を作ります。
予定価格は民間の会社で言えば「予算」ですね。
過去の記録やネットで市価を調べてだいたいの見積もりを役所で事前に作るのです。

今回の予定価格を示す書類はこちら。

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予定価格では一枚単価95円

1枚あたり95円、1000部で95,000円。
税込みの総額で99,750円が市の予定価格です。
どういう計算でこの金額になったのか根拠がありませんが。
普通は積算根拠を示す書類があるはずなのですが、これを作るのをサボったのかも知れません。
※予定価格というのは本当に秘密なんです。これが業者にバレたら公平な入札になりません。
一方、今回落札した㈱クルーズが消防に提出した見積書はこちら。

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クルーズの見積もりは一枚単価94円

見積書に緑のマーカーを引いたところをご覧いただけますでしょうか。
1000枚で94,000円ということは、クルーズは一枚あたり単価94円。
札幌市の予定価格が95円でちょうど一円安いだけ。
ドンピシャですよ。
だって、予定価格が95円なのにクルーズが94円。
二番手が115円、三番手が190円。
ずいぶん3社の金額が離れていますね。
それなのにクルーズだけは予定価格にピッタリ1円差。
超能力者でもなければ、こんなぴったり合うはずがありません。

これは市の予定価格が業者にバレてます。
どう考えても、、、。

ひと目で談合を見破る方法

どうしてこれが官製談合だと分かるのでしょうか?
実はひと目で談合を見破る方法があります。
クルーズより高い価格で応札した二社の見積書を見てみましょう。

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札幌大同印刷㈱の見積書

こちらは札幌大同印刷㈱の見積書。

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㈱須田製版の見積書

 

こちらは㈱須田製版の見積書です。
3枚の見積書を見比べてください。
納期のところに青のマーカーを引きました。
3枚の見積書とも「23・5・27」とスタンプで押してあります。
どれも同じフォントで同じ形のように見えます。
「5」が上に飛び出ている形もカンマの形も一緒。
念の為に、この部分だけ切り出して比べてみましょう。

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クルーズの見積書の納期スタンプ

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札幌大道印刷の見積書の納期スタンプ

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須田製版の見積書の納期スタンプ

やはり3枚とも納期スタンプは同じものです。
スタンプはコクヨかどこかの市販のスタンプなのかもしれません。
それにしても、ここまで同じ形のスタンプを3社の業者が使っているとは考え難い。
偶然なのでしょうか。

いや、仮に3社が同じスタンプを持っていたとしても、見積書にスタンプを押す必然性がない。
なぜならば見積書自体がパソコンで作成されていて、普通に納期欄も印刷できるはず。
納期の欄だけスタンプを押す理由がないからです。

今回の下手人は

それではいったい、誰が納期欄のスタンプを押したのでしょうか?

それは札幌市の担当者です。
担当部局の消防局総務部施設管理課にガサ入れすれば、きっと同じ形のスタンプがあるはずです。
つまり日付欄がスタンプを使っていることで官製談合とひと目で分かるのです。

なぜ札幌市の担当者はこんな不正を働いたのか?
私の推理は次のとおりです。

1.消防局担当者
「課長、新しいパンフレットを作りますが、今回はどこに頼みましょうか?」

 

2.消防局上司 
(心の声:んー、このあいだ○○議員にクルーズを使ってくれと言われたな・・・)
「凸凹くん、今回はクルーズで頼む。電話番号はこれだ。」

 

3.消防局担当者
「課長、分かりました。すぐやります」

(クルーズに電話♪)
「あ、クルーズさんですか? こちら消防局です。今回少額ですが印刷お願いしたいんです。」
「見積もり作ってください。あとで仕様書をFAXで送ります。」
「あの〜、今回の予定価格は95円ですから・・・」

(心の声:よし、これでクルーズはよし、と。)

(心の声:あと、どこに見積書作ってもらうか・・・。よし今回はここだっ!)
(札幌大道印刷に電話♪)
「札幌大道印刷さん、いつもお世話になってます。今回は見積書だけお願いしたいんですが。」
「あとで仕様書送りますね。単価は190円でお願いします。」
「それと、日付は空欄で頼みます。いつもすみません」

(須田製版に電話♪)
「須田製版さん、いつもお世話になってます。今回は見積書だけお願いしたいんですが。」
「あとで仕様書送ります。単価は115円でお願いします。」
「そうそう、日付は空欄で頼みますね!いつもすみません」

こんな風にすると、担当者凸凹のシナリオ通りの見積書が3枚集まります。
あとは納品後にチャッチャッと支出負担行為伺書を整理して、業者に支払って、担当者凸凹君の仕事は一件落着。
課長は○○議員に電話で報告します。

税金だから一番安い業者に頼むべきだ

なぜ、担当者凸凹君はわざわざ3枚の見積書を集めなければならないか。
それは市の規定で最低3社以上の相見積もりを取らなければならないからです。
相見積もりを取れば、普通は一番安い会社に決まります。
税金ですから一番安い業者に頼むのは当たり前。
その分市民の負担が減って節約できるからです。

ところが、今回の場合は課長から「クルーズで行け」と命令があるので、いつものように
一番安い会社というわけには行かないんですね。

仕方ないので、談合に協力してくれる会社に見積書だけ作ってもらうわけです。
見積書があれば書類上は辻褄が合います。

ただし、これは立派な官製談合なので、口の固い会社でないと困ります。
業者の方も役所に貸しを作っておけば、あとで別の仕事で返してもらえるというわけです。

 

本当はもっと安くできる

今回の消防局では官製談合の結果、クルーズが98,700円で落札しました。
でも実は本当はもっと安くできるのです。
仕様書によると、印刷データは消防局が支給してくれるとのこと。
すると、いまはやりのネット印刷に頼んだらどうでしょうか。

最近良くテレビCMをやっている「プリントパック」さんで試しに見積もりを取ってみます。
その結果はこちら。

プリントパックの見積書

プリントパックの見積書

同じものを印刷して、18,700円です。
プリントパックさんなら、この金額でも利益が出るのです。
クルーズの98,700円とプリントパックの差額はちょうど8万円。

つまり官製談合の結果、8万円も余計に税金が無駄に使われたことになります。
税金の無駄使いを止める、とはこういうことなのです。

最近流行りのスラップ訴訟はこわい

ということで金額は小さいですが、札幌市の官製談合の一コマをご披露しました。
ここまではすべて私の推理です。
しかし、私は今回バッチリ実名を出してしまいました。
私はいまはタダの一市民なので、国会議員のような不逮捕特権はありません。
もし推理が間違っていたら3社から名誉毀損で訴えられるかもしれません。
アイヌを騙った不正の時も本当のことを言ったら大騒ぎになりました。
世のために真実を追求すると袋叩きにあうのが左翼の殿堂の恐ろしいところです。

しかも今回の疑惑のクルーズといえば、業界で有名な会社。
某市の前市長さんがこの会社とベッタリなのはかつて議会で取り上げたとおりです。

この方は確かいまは弁護士だから、クルーズが依頼して訴えてくる可能性がある。
そういえば、朝日新聞元記者の植村さんの訴訟にも絡んでいました。
櫻井よしこさんに難癖つけて1億円払えと訴えているとか。
サヨクの奴らはこの手のスラップ訴訟が大好きですからね。
ひょっとすると
私にもとんでもない金額の損害賠償請求が来るかもしれません。
果たして払えるだろうか・・・。
弁護士費用だけでも結構掛かるかも・・・。

しかしまあ、それはそのとき考えましょう。
訴訟の模様はブログネタとして、すべてネットで公開するだけですね。
そのときはきっと読者の皆様が白黒を付けてくれるはずですから。

(心の声)
あ、いま思い出した!
○○局では、もっと巨額の官製談合があったな・・・。
スラップ訴訟が来たら、仕返しにそっちを警察にバラしてやろう。
なんちゃって♡

 

 

 

 

コメント

  1. 役所のホームページによると、予定価格が10万円以上は、直接担当の部署が契約することはできなくて、財政部契約管理課というところで契約することになるようです。
    ということは、印刷会社がそのようなことを知らないわけがなく、予定価格が10万円以下であることが明白であるにもかかわらず、10万円以上で見積書を出すということ自体が、有り得ない行為です。
    もしくは、印刷会社が、事実上落札自体を拒否しているようなものですかね~
    真実はどうなのでしょうか(・・?

  2. 納入場所の救急課のゴム印も同じですね、業者がゴム印持っているのでしょうか?
    コンプライアンス委員会に報告した方がいいです。