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平成最後の選挙。選挙カーは使いません

平成31年春、選挙挑戦記

最近始めたYoutubeにハマって、ブログの投稿を怠っていました。
今日は選挙カーの話題です。

平成31年春の選挙では選挙カー(街宣車)を使わないことに決めました。
なぜならば、選挙カー(街宣車)は、うるさくて迷惑だからです。
渋谷区では例年50名以上が区議選挙に立候補します。
各候補者が一台の選挙カーを走らせれば、狭い区域で何十台もの選挙カーが走り回ることになります。
これはあまりに迷惑過ぎるのではないか、と考えました。
私も過去二回の選挙で選挙カーを使ってきましたが、その反省もあります。
うるさい選挙カーは平成で終わりにしたらどうか、と。

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選挙カーは税金で走っている

公職選挙法で、選挙カーは各候補あたり一台の使用が認められています。
金満候補でも貧乏候補でも、公平に使用台数は一台限り。
そして、私のようなマル貧候補でも選挙カーが使えるように、お上(おかみ)のありがたい配慮があります。
それは、選挙カーに「公費」が支給される 選挙公営制度 。
※「公費」とは税金のことです。
選挙運動の機会均等の手段として、選挙公営制度が設けられているのです。

具体的に申しますと、
レンタカーを借りた場合は1日あたり15,300円。
さらにガソリン代が実費支給されます。
ガソリン代といえば、どこかで地球1周分のガソリン代を請求した方もいましたね。
これに加えて、運転手の日当12,500円も公費で支給されます。
仲間に運転を頼んでバイト代を渡すのもOKです。
つまり選挙カーは皆さまの税金で走っていると言うわけです。
看板やスピーカー代は候補の自己負担ですが、スピーカー込みのレンタカーがあるとの噂。
大手政党だと自前の宣伝カーを持っているので、あまり気にする必要がありません。
うまく貸し借りすれば選挙資金が税金で補填されます。

選挙カーがうるさい理由

選挙カーといえば、

「最後のお願いです!」
「◯◯をよろしくお願いします!」

と名前を金切り声でひたすら繰り返しています。
これを選挙用語で「連呼」(れんこ)行為と言います。
公職選挙法によると、選挙カーで認められているのは連呼だけ。
逆にいうと名前を繰り返すことしか、法律で認められていないのです。
車で移動しながらの演説は禁止されています。
なぜでしょうね。
名前だけ連呼されても、どんな政策の人か分からなかったら投票しようがないと思うのですが。
これは世界中で日本だけの、ガラパゴス日本。
日本全国共通のヘンな決まりです。
まあ政策を訴えようにも、実際のところ「政策なんて無い」という候補者が多いのが現実。
ですから、これのほうが実態に合っているのかもしれません。

選挙カーを使わないデメリット

選挙カーのことを「選車」「戦車」とも言います。
「戦車」とは物騒ですが、選挙を戦争に例えるからでしょうか。
選挙カーは選挙期間中に各陣営が動かせる、唯一かつ最大の武器です。
選挙カーを使わないと言う選択肢は普通はありえません。
地上戦で戦車なし、素手で戦うのはあまりに無鉄砲すぎます。
憲法9条反対の共産党ですら、巨大スピーカーを積んだ戦車を走らせています。
色々な調査によると、選挙カーの連呼行為には一定の効果が認められているようです。
なんども名前を繰り返し聞いていると、人間の脳裏に刷り込まれて、投票行動に繋がると言うのです。
投票所で、ずらっと並んだ候補者名簿の中で、聞いたことがある人の名前を書くのは自然なことです。

一方、「選挙カーがうるさい」「うるさいあいつには絶対入れない」と言う人もいます。
しかしそんな方に限って、「投票に行かない」「政治に無関心」という傾向があるそうです。
極論すれば、政治家にとって「うるさい」派の人は無視して良いということです。
プラスの一票があっても、マイナスの投票はありません。
ですから、多少うるさくとも爆音で名前を連呼した方がトクという計算になります。
特に私のような無名の泡沫候補にとって、名前の宣伝は必要不可欠です。
選挙カーを使わないのは必敗覚悟。
私にとって、最悪の選択肢になりえます。

それでも選挙カーを使わない理由

選挙戦が始まる前に不遜な言い方かもしれませんが、
「うるさいと思われてまで、議員になる必要がない」
という気持ちになったことが理由です。
名前を連呼して、私の政策も知らない人に投票してもらっても仕方ありません。
私は実際にこれまで地方議員として実績を示してきました。
地域性や財政規模は違いますが、地方自治の仕組みは日本全国一緒です。
しがらみを恐れずに役所や既得権にメスを入れる、魂の政治家(自称)が私です。
選挙カーがなくとも、口コミやネットで政策は伝えることはできます。

  • 「税金の無駄遣いを止める」
  • 「既得権益をぶっ壊す」
  • 「放送法を改正して、公共放送NHKを国民の手に取り戻す」

この考え方に共感してくれる方に投票していただきたい。
その結果として当選すれば、議員として支持者のために一生懸命に働く。
ただ、それだけです。
議員にならなければ生活できないわけではありません。
税金の無駄遣いを叫んでおきながら税金で選挙カーを動かすのも矛盾を感じます。
もともとゼロからの出発です。
仮に落選しても、なにか減るわけではありませんし、
有権者に選挙の選択肢を示すだけでも、立候補の意義はあると考えました。

徹底したエコ選挙に努めます

選挙カーは使わない。
その代わりに、私は自転車を使うことに決めています。

自転車にノボリを取り付けました

自転車は道玄坂のドンキホーテの正月セールで買いました。
ガソリンを使わない分、食費は増えるかもしれませんが、地球環境には優しいはず。
自転車に小型拡声器を積んで、選挙区内を走り回ります。
幸いに渋谷区はコンパクトで自転車で回れる範囲内です。
選挙期間の7日間は、街頭演説が自由に行うことができます。
住宅街の方々で辻説法をやってみます。
これだと、運転手やウグイスを気にする必要もありません。
運動員の方がいると、給料や弁当、休憩など意外と気配りが必要なのです。
一方で、自分だけだと天気を見ながら気ままに動けて楽です。
渋谷区は道の狭い裏路地が多いので、自転車は大きな選挙カーで入り込めないところにたどり着ける機動性の高さがあります。

選挙事務所も作りません

過去二回の選挙では当たり前のように選挙事務所を作っていました。
事務所があれば、仲間が集まってきます。
運動員のトイレや休憩場所にもなります。
書類の準備や資材の置き場としても使います。
選挙事務所が必要か?といえば、答えは明らかに必要です。

札幌市議のときの事務所。閉鎖前で散らかっている

しかし、無ければ無いでどうにかなると思うようになりました。
事務所を借りれば、当然その分の家賃もかかりますし、
経費をかけた分、当選しなきゃと変なプレッシャーを感じることになります。
あと現実問題として、選挙事務所に普通の一般人は来ません。
さすがの私も、他人の選挙事務所を訪れるのは抵抗がある。
むしろ招かれざる客が来ることも良くあります。
どうしても関係者が集まりたくなったら、マックかサイゼリヤあたりで集まればよいでしょう。

まとめ

ということで、平成最後の選挙は「事務所なし」「選挙カーなし」です。
選挙のプロからすると「やる気あるのか?」という感じです。
しかし、出るからには勝つつもりです。
なんとしても「渋谷区からNHKをぶっ壊す!」
意欲はかつてないほど高まっています。
我ながらカルトかと思うほど。
4月14日の公示日に選挙ポスターを貼るボランティアさんも募集しています。
どうなるか、選挙結果を楽しみにお待ちください。

コメント

  1. 「税金の無駄遣いを止める」
    「既得権益をぶっ壊す」
    「放送法を改正して、公共放送NHKを国民の手に取り戻す」

    金子さんのお考えは、私には、大変共感できます

    札幌で議員としてご活躍の時は、多くの札幌市民が拍手喝采しました。まともな気骨ある議会でのご発言 数少ない 意思の持った議員さんでした。 東京に行かれたのは、残念ですが、渋谷でのご活躍心からご期待しています。私も昔「代々木上原」に住んでいました。駅前のスーパーに夕方来る客はほとんど渋谷区民だと思います。一道民より