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長谷部区長と五十嵐俊子教育長を追及しました{令和4年度第1回定例会}

渋谷区議会・一般質問

令和4年2月25日の第1回定例会で長谷部区長と五十嵐俊子教育長を追及しました。
下記は当日の質問の骨子です。
区長と教育長からの答弁全文は本ページの最後の方に掲載しています。

————————–R4-1定 質問骨子————————-

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大項目1 小学校における子供へのワクチン集団接種について

オミクロン株は軽症と言われ、子供の死亡例は少ない。
政府は同調圧力の恐れから学校集団接種を推奨していないのに、
Q1区はなぜ集団接種を決めたのか?
Q2国の指針に従わないのはなぜか?
Q3学校で同調圧力を生むとの懸念に区はどう答えるのか?
Q4そもそも小児用ワクチンがオミクロン株に効くというエビデンスがあるのか?
Q5もし打つなら、かかりつけの小児科医と相談し、病院で接種すべきではないか
また
安全性に懸念が残る遺伝子ワクチンで、任意接種なのに学校で打つのはおかしい。
集団接種は学校で差別やいじめのきっかけになる、
と反対の声があるが、
Q5/6区は、これらの声に耳を傾ける考えはないのか
(どれだけの声が届いているか件数および主な内容)

Q7学校は同調圧力発生や、未接種児童への差別・いじめ防止のために、どのような対策を講ずるのか?
Q8予診票配布等に教職員を関与させるのは止めるべきはないか

そして、ワクチンの後遺症や死者が急増する中、区長が集団接種を強行し、もし子どもの被害(医療事故)が発生したならば、結果責任を問われることになる。
Q9その際に区長らは責任を取る覚悟があるのか?

大項目2 教育長・五十嵐俊子氏の言動について

Q1五十嵐氏は昨年末、「渋谷区議会構成員の言動について」と称する警告書を、弁護士を通じ議長に送付した。ここには町田市の前校長として一個人を装い、教育長とあえて書かなかったのはなぜか。
Q2弁護士は個人で依頼したのか、公金か?
Q3警告書で私の主張に異議を唱えているが、なぜ私に直接言わないのか?
直接言う勇気はないのに、影でコソコソと弁護士を雇い、議長を通じて暗に議員に圧力をかけるやり方は卑怯と言われても仕方ない。
Q4貴方にいやしくも教育者・特別職としての誇りはないのか?

私は議長に呼ばれ幹事長会で厳しい尋問を受けたが、最終的に議会は対応しない、返事もしない、つまり警告書は無視との結論に至った。
Q5警告書には「五十嵐氏がいじめを隠蔽した事実はない」と書いてあるが、それならばなぜ公の場で説明を拒んでいるのか?
Q6いまからでも説明すべきではないか?

先の定例会でも自分の言葉で話すよう諭したが、口を閉ざしたままだった。
教育長として説明責任を果たすべきなのに、貴方は何から逃げているのか。
仮にも教職として子どもたちの前に立つなら、正々堂々と答えなさい。

その上で、
五十嵐氏は、学生団体に対して渋谷区役所から半径300m以内の街宣活動禁止仮処分を裁判所に申し立てた。
裁判所まで巻き込んで面倒な騒動を起こしていることに、教育長の本分と重責を忘れている、との声が教育現場からも聞こえる。
Q8区役所前で貴方にどのような具体的被害があったのか?
そもそも公務員(しかも教育長という立場)である以上、主権者からの一定の批判は受忍すべきである。(憲法15条1項)
区役所は区政の中心として自由な言論が認められるべきであり、
公務員が公権力(裁判所)を使って不祥事の口封じを図るとは、卑劣極まりない
憲法が保障する自由権の侵害であり、許されない。

学生らとの醜い紛争はそもそも身から出た錆であり、児童の笑いものになっている。
Q9わずかでも良心があるならば、訴えは取り下げるべきではないか?

大項目3 教育長任命に関するハセベ区長の責任と一連の騒動について

区長は「教育長は推定無罪・・・いや違うか?」などと述べておきながら、姑息にも区議会だよりを刷り直し、自分のあさましい発言を隠蔽した。
① 区が2月16日、「教育環境や公務に対する妨害活動への対応について」と題して、
「一部の団体により区役所周辺で街宣活動が行われ、公務に支障をきたす事態になっている」と発表したことについて、
私は区役所周辺でそのような、公務に支障をきたすような事態を見たことがない。
教育環境については、たしかに学校の前で学生らが2連ポスターを持ち立っているのを見かけたことがある。

学生らが学校前で掲げていた2連ポスター


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ポスターには
「イジメを隠して出世しました教育長・五十嵐俊子」
「高校生をぶん殴りましたシブヤ区長・長谷部健」
とすごい文言が書かれていた。
しかし、2人は「イジメ隠蔽」と自声で静かにチラシを配っているだけで、
現場にいた警察官に聞き取りしたが、トラブルは発生していないとのことだった。
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Q1区役所周辺でいつどのような活動があり、どう公務に支障をきたしたのか
Q2学生らは妨害が目的ではなく、本当は何らかの主張があるのではないか
Q3仮にも区長が多様性を謳うならば、学生らの話を聞く、あるいは説明するなど互いに理解を深める行動を取ったのか?
Q4学生らは区長に殴られたと訴えているが、話し合いもせずに未成年者にいきなり手を出すとは問題ではないか?
Q5そもそも街頭演説や公道での政治活動は法令上自由ではないか。規制の法的根拠があるのか?
Q6学生らに法的措置を検討するとは、具体的にどのような措置が取り得るのか?

② 2点目に、1月17日の記者会見で区長が、「自分は悪くない」「悪いのは一部の議員だ」と繰り返したことについて
「一部の議員に原稿に赤を入れられ、修正を拒まれた」と被害者のように話していたが、
私は修正の申し入れを受けてない。
すなわち会見は事実無根の誹謗中傷、責任転嫁に他ならない。
2月16日に総務部長を呼んで抗議し事実関係の調査と訂正を求めたところ、部長は謝罪した。
Q7区長側の修正を私が拒んだ事実があるのか?
記者会見との整合性について、時系列で説明されたい。

そもそも渋谷区は「違いを力に変える街」を謳う割に、意見が違う相手には「一部の区議」と当人がいない場でレッテルを貼り、影から攻撃するのは異常に見える。

Q9首長ならば意見が違う議員にも説明を尽くすのが政治家の基本ではないのか?
Q10会見で、「反対した一部の議員に対しては今後も丁寧に理解を求めていく」と語ったが、我が会派には何の説明もない。
つまり区長はウソをついたことになるが、我々にいつ説明するつもりか?

③ 3点目に「教育長任命の際、本人から亡くなった児童の件について話を伺った。」と区長が会見で説明したことについて
Q11区長が五十嵐氏から事件の話を聞いたのは何月何日のことか?


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町田市長が市教委から重大事態の報告を受けたのは令和3年2月15日(町田市議会議事録)だが、この日より前ではないのか?
教育長同意人事案が議会に示されたのが2月10日だから、話を聞いたのは当然この日より(2月10日より)前だと思われるが、もしそうだとすると、町田市長が自殺の報告を受ける前に渋谷区長が知っていたことになる。
いじめ防止対策推進法は重大事態が発生した際に、学校から首長へ速やかな報告を義務付けているのに、自殺から3ヶ月間も報告せず放置していた事自体が法令違反であり、五十嵐氏がいじめを隠ぺいした証である。
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Q12区長が違法を知りながら、議会に説明せず五十嵐氏の任命同意を求めたのは問題ではないか? それとも法令を知らなかったのか?

④ 4点目に区長が「五十嵐教育長のイジメの事実はない」と会見で断言したが、まだ町田市の調査はまとまっておらず、被害者の遺族も納得していない。
Q13渋谷区長には町田市を超える調査権限があるのか?
(それとも町田市がいじめはないと判断したのか?ハセベの個人的認識なのか、渋谷区の判断なのか?)

区長は児童の「遺書を見て確信を深めた」と話したが、区長が町田市に遺書の提供を求めたのは今年1月13日、つまり記者会見直前であることが我が会派の調べで分かっている。
Q14区長は自分の確信を深めるために遺書を取り寄せたのか?
Q15児童の保護者が遺書の公開を嫌がっているのに、貴方は保護者の同意を得たのか?
死者に人権はないのか?自分の保身のため遺書を使うとは、
いじめで亡くなった児童にムチを打つ行為で、同じ子を持つ親として到底許しがたい。
区長および教育長に猛省を促すとともに、明確な答弁を求める。
計8分10秒

再質問
1集団接種について
オミクロン株に効くというエビデンスを確認しないのはなぜか?
ワクチン接種は自由であることを、子供、保護者に説明してほしい。
同調圧力、いじめを生まないよう学校に徹底してほしい。
丁寧に対応するとは具体的になにか動くのか?言葉だけではなく、行動を説明されたい。
ワクチンの接種に伴う差別やいじめなどについての相談窓口を設けるのか?(区長1)

2五十嵐氏の言動(警告書と街宣禁止について)

2-1 警告書について
1/12幹事長会に呼び出され取り調べを受けたが、対応不要との結論になった。
五十嵐氏の警告書は独りよがりで無意味だったということ。
弁護士代も掛かっただろうが、恥の上塗りはやめた方がいい。
警告書は取り下げると考えてよいか?それともまだなにか考えているのか(教育長1)

2-2 区役所の街宣禁止
五十嵐氏が提出した仮処分の申し立て書が手元にある。
訴状には区役所での具体的な被害が書かれていない。昼メシで外出できなくなるなどと、自分勝手な主張が書かれているだけ。
あなたの家の前の街宣禁止ならまだ分かるが、ここは50キロ離れた渋谷区役所。
区が街宣禁止を申し立てるならまだ分かるが、区役所は区民の場所であなたものではない。
区民への奉仕者としての立場を忘れていると思われ、
区役所前の街宣禁止は取り下げるべきではないか?(教育長2)

3長谷部の責任について
3-1未成年者への暴行について
けがをしたことに対する認識は?親御さんに申し訳ないと思わないのか?
それとも医師の診断書が間違っているというのか? (区長3)

3-2区役所前の政治活動について
公道上の政治活動は渋谷警察に照会し、問題ない、と返答をもらっている
区役所前の政治活動は自由であることを確認したい。(区長4)

3-3記者会見で嘘をついたことを謝罪しないのか?
総務部長に事実関係を正したところ、私には謝罪した。
区長が記者会見を開き訂正すべきでないか?(区長5)

再々質問
これでは理解しようもなく、二枚舌あるいはダブスタと言わざるを得ない、
区長の言う多様性とは本当はウソで、差別意識の塊ではないのか?
会見で被害者ヅラしていたが、被害者は私であり、
一方的に無断で区議会だよりを削除された。
言論弾圧であり、税金の無駄遣いとも報道された。
多様性を謳う区長として恥ずかしくないのか?

3-4遺書について
遺族の同意を得ていない。
手続きではなく、政治家の保身に遺書を使ったことが問題。
遺族に謝罪すべきではないか(区長6)

3-5 町田市の関係(最重要)
昨年9月17日の町田市議会・文教社会常任委員会の会議録によると、
令和3年2月23日に学校がまとめた調査報告書にイジメの疑いが記されている
と町田市教委が議会に説明している。
2月24日が渋谷区議会の同意議決で同じタイミング
その学校長・五十嵐氏は町田市にはいじめを報告し、渋谷区長の面接にはイジメがなかったと説明したことにならないか?明らかに矛盾がある。
五十嵐氏は本当は、イジメ自殺のことを報告したのではないか?(区長7)

地教行法4条(任命)
1 教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て任命する。

今日の質疑まとめ 

渋谷区は「違いを力に変える街」ではなく本当は『違う意見を力で変える街』でしょ?
学生を殴った傷害事件の現場映像を突きつけられても、罪を認めない。
不祥事を多数で隠ぺいするとは、プーチンもびっくりの乱暴区長と言わざるを得ない。
力で異論を抹殺するとは、ハセベ区長はロシアや中国共産党と一緒ではないのか?

ー渋谷区議会公式議事録から転載ー

◆8番(金子快之) 私は、区長、教育長に大きく3点お尋ねをいたします。
 まず1点目は、小学校における子どもへのワクチン集団接種について。  政府は、同調圧力のおそれから学校集団接種を推奨していないのに、区はなぜ集団接種を決めたのか。国の指針に従わないのはなぜか。学校で同調圧力を生むとの懸念に区はどう応えるのか。そもそも小児用ワクチンがオミクロン株に効くというエビデンスがあるのか。もし打つとしても、かかりつけの小児科医の先生と相談をして、学校で接種すべきではないのか。また、安全性に懸念が残る遺伝子ワクチンで、任意接種なのに学校で集団接種はおかしい、あるいは学校で差別やいじめのきっかけになるとの反対の声がありますが、区はこれらの声に耳を傾ける考えはないのでしょうか。  学校では、同調圧力発生や未接種児童への差別、いじめ防止のために、どのような対策を講ずるのか。教職員に予診票配布等の関与をさせるのはやめるべきではないか。そして、ワクチン後遺症やワクチンによる死者が急増する中、区長が集団接種を強行し、もし今後、子どもの被害が発生したならば、結果責任を問われることになりますが、その際に区長は責任を取る覚悟がおありになるのか、お尋ねをいたします。  
次に、教育長、五十嵐俊子さんの言動について伺います。  五十嵐さんは、昨年末、「渋谷区議会構成員の言動について」と称する警告書を弁護士を通じて議長に送付をしました。ここには、町田市の前校長として一個人を装い、教育長とあえて書かなかったのはなぜでしょうか。弁護士は個人で依頼をしたのか、公金で支出をしたのか。  警告書では、私の主張に異議を唱えておられますけれども、なぜ私に直接言わないのですか。陰でこそこそ弁護士を雇い、議長を通じて暗に議員をかけるというやり方はひきょうと言われても仕方がないと思います。あなたに、いやしくも教育者、教育長としての誇りはないのでしょうか。  私は議長に呼ばれ、幹事長会で厳しい尋問を受けましたけれども、最終的に議会は対応しないと、返事もしないと、つまり警告書は無視するという結論になりました。警告書には、「五十嵐さんがいじめを隠蔽した事実はない」と書いてありますけれども、それならば、なぜ公の場で説明をしないのでしょうか。今からでも説明すべきではありませんか。  さきの定例会で、私は自分の言葉で話すように諭しましたけれども、あなたは口を閉ざしたままでした。教育長として説明責任を果たすべきなのに、あなた何から逃げているんでしょうか。  その上で、五十嵐さんは、学生団体に対して、渋谷区役所から半径300メートル以内の街宣活動禁止仮処分を裁判所に申し立てたと聞いています。裁判所まで巻き込んで面倒な騒動を起こしていることに、教育長としての本分と重責を忘れているのではないかという声が学校からも聞こえてきています。  あなたに区役所で具体的にどのような被害があったのか。そもそも公務員、しかも教育長という立場である以上、主権者からの一定の批判は受忍すべきではないでしょうか。区役所は、区政の中心として自由な言論が認められるべきであり、公務員が公権力を使って不祥事の口封じを図るとは、卑劣極まりない。憲法が保障する自由権の侵害であり、許されません。  学生らとの紛争は、そもそも身から出たさびにあり、児童の笑い物になっています。僅かでも良心があるならば、訴えは取り下げるべきではありませんか。  次に、教育長任命に関する長谷部区長の責任と一連の騒動について伺います。  区長は「教育長は推定無罪、いや違うか」などと述べておきながら、こそくにも区議会だよりを刷り直し、自らの浅ましい発言を隠蔽しました。  区が2月16日、「一部の団体により区役所周辺で街宣活動が行われ、公務に支障を来す事態になっている」と発表したことについて、私は区役所周辺でそのような事態を見たことがありません。教育環境については、確かに学校の前で学生ら若者が2連ポスターを持っているのを見かけました。      (画像提示)
◆8番(金子快之) ポスターには「いじめを隠して出世しました教育長、五十嵐俊子さん。高校生をぶん殴りました渋谷区長、長谷部健さん」と、すごい文言が書かれていました。  しかし、若者二人は「いじめ隠蔽」と地声で静かにチラシを配っているだけで、現場にいた警察官に聞き取りをしましたけれども、これまで特にトラブルは発生していないとのことでした。  ここで、区長にお尋ねしますけれども、区役所周辺でいつ、具体的にどんな活動があり、どう公務に支障を来したのか。学生さんたちは、妨害が目的ではなく、本当は何らかの主張があるのではありませんか。仮に区長が多様性をうたうならば、学生らの話を聞く、あるいは説明するなど互いに理解を深める行動を取ったのでしょうか。  学生らは「区長に殴られた」と言っています。区長は、先ほど堀切議員の答弁に「殴っていない」とおっしゃっていましたけれども、その前に話合いはされたのですか。そもそも、街頭演説や公道での政治活動は、法令上自由ではないでしょうか。規制する法的根拠があるのか伺います。  
2点目に、1月17日に開いた記者会見で、区長が「自分は悪くない」「悪いのは一部の議員」だと繰り返したことについて、「一部の議員に原稿に赤を入れられ、修正を拒まれた」と被害者のように話していましたけれども、私は修正の申出を受けていません。すなわち、区長の会見は事実無根の誹謗中傷、責任転嫁にほかなりません。  私は、2月16日に総務部長を呼んで抗議し、事実関係の調査と訂正を求めました。区長側の修正を私が拒んだ事実があるのか。記者会見との整合性について、時系列で説明してください。  そもそも渋谷区は「ちがいを ちからに 変える街。」をうたう割に、意見の違う相手には、「一部の区議」と本人のいない場でレッテルを貼り、陰から攻撃するのは異常に見えます。首長ならば、意見が違う議員にも丁寧に説明を尽くすのが政治家の基本ではありませんか。  会見で、「反対した一部の議員に対しては今後も丁寧に理解を求めていく」とおっしゃっていましたけれども、我が会派にはこれまで何の説明もありません。つまり、区長は虚偽のことをおっしゃったことになりますけれども、我々にいつ説明するおつもりですか。  3点目に、教育長任命の際、御本人から亡くなった児童の件について話を伺ったと、区長が会見で説明したことについて、区長が五十嵐さんから事件の話を聞いたのは何月何日のことでしょうか。      (画像提示)
◆8番(金子快之) 町田市長が市教委から重大事態の報告を受けたのは、令和3年2月15日のことです。この日より前ではありませんか。  教育長同意人事案が議会に示されたのが2月10日ですから、話を聞いたのは当然この日より前ということになりますけれども、もしそうだとすると、町田市長が自殺の報告を受ける前に渋谷区長がこれを知っていたことになります。  いじめ防止対策推進法は、重大事態が発生した際に、学校から首長へ速やかな報告を義務づけています。しかし、自殺から3か月近くも報告せず放置していたこと自体が法令違反であり、五十嵐さんがいじめを隠蔽していたあかしではないでしょうか。  区長がこうした違法を知りながら、議会に説明せず五十嵐さんの任命同意を求めたのは問題ではありませんか。それとも区長は法令を御存じなかったのですか。  
4点目に、区長が「五十嵐教育長のいじめの事実はない」と会見で断言しておられましたけれども、まだ町田市の調査はまとまっておりません。渋谷区には、町田市を超える調査権限があるのでしょうか。  区長は児童の「遺書を見て確信を深めた」と話していましたが、区長が町田市に遺書の提供を求めたのは今年の1月13日、つまり記者会見の直前であることが我々の調べで分かっています。区長は、自分の確信を深めるためだけに、児童の遺書を取り寄せたのですか。児童の保護者が遺書の公開を嫌がっているのに、あなたは保護者の同意を得たのでしょうか。自分の保身のために遺書を使うとは、いじめで亡くなったお子さんにむちを打つ行為であると思います。同じ子を持つ親として到底許し難い。強い反省を促すとともに、明確な答弁をお願い申し上げます。
○議長(斎藤竜一) 長谷部区長。
◎区長(長谷部健) れいわ渋谷、金子快之議員の一般質問に順次お答えします。  
初めに、小学校における子どもワクチン集団接種についてのお尋ねですが、一括してお答えいたします。  
本区の小児ワクチン接種は、小学校を地域接種会場として活用し、地域にお住まいの5歳以上の幼児や私立小学校にも通われている児童を含め対象としています。  
学校や学年、クラス単位として実施する集団接種とは、全く性質が異なります。このため、今回の接種に小学校の教職員が関与することはありません。  
一部の方から反対の意見をいただきましたが、学校単位の集団接種でなく、小学校を会場とした希望者に対する地域接種会場であることを御説明し、御理解をいただいています。  
なお、安全性については、厚生労働省が所管する厚生科学審議会において報告されています。副反応による健康被害については、予防接種法に基づく救済を受けることができます。  

次に、教育長任命について大きく4点のお尋ねですが、順次お答えいたします。  
まず、昨年9月以降、区内の小中学校及び区役所周辺において、一部の団体が子どもたちに対して60回以上にわたり街宣活動を行い、子どもたちの安心と静かな教育環境が脅かされる状況が続いています。また、区役所周辺でも街宣活動が行われ、公務に支障を来す事態となっています。  なお、団体に所属する高校生に関しては、先ほど堀切稔仁議員へお答えしたとおりです。
 
次に、記者会見ですが、しぶや区議会だよりについては、記者会見で発言したとおり、修正をお願いした部分は、単に言い間違えた言葉が抜き出されて使用され、答弁の中で重要な意味を持つかのような印象を与える文章となっていました。そのため、記事が広く出回ることにより、区民の皆さんにさらなる誤解を招いてはいけないと考え、修正をお願いし、区議会の御判断で差し替えされたと認識しています。  

次に、教育長任命についてですが、当該児童の件は、五十嵐教育長との面談時に行いました。また、法令違反はないと認識しています。  

次に、町田の件についてですが、私は記者会見で「いじめの事実はない」との発言をしていません。また、このことについては、現在、町田市いじめ調査委員会で調査中ですので、お答えできません。  
以上、私からの答弁といたします。
○議長(斎藤竜一) 五十嵐教育委員会教育長。
◎教育長(五十嵐俊子) 私には、小学校における子どもへのワクチン集団接種について1点、教育長である私の言動について13点のお尋ねがありました。順次お答えいたします。  
初めに、未接種児童への差別、いじめの防止等については、昨日、立憲民主党渋谷、治田 学議員にお答えしたとおりです。  
次に、教育長である私の言動について13点のお尋ねでしたが、一括してお答えします。  まず、議員御指摘の文書に関しましては、私が個人として依頼した弁護士により提出させていただきました。文書にも記載のとおり、金子快之議員の公式ユーチューブチャンネルでは、私が「いじめを隠蔽した」ということを真実であるかのように述べられた上で、私を「刑務所に入れるべき」「いいかげんなうそをつく」などの発言をされています。  現在、町田市においては、町田市いじめ問題調査委員会により調査が進められている中ですが、こうした事情等を弁護士に相談したところ、金子議員に対しては、正確な事実関係に基づいた発言をするよう求めていく必要があるが、金子議員の区議会議員としての活動に関係するため、金子議員の議員活動を尊重し、まずは議会において対応を御検討いただくことが民主主義の本旨にかなうとの意見があり、弁護士により提出させていただいたものです。  したがって、議員に圧力をかける意図を持ったものではありません。  なお、弁護士は私個人で依頼し、公金の支出はございません。  
児童が自ら命を絶ったことについて、今も悲しみが消えることはなく、今でも、もっとできることはなかったのか考え続けています。  
この件については、現在、町田市いじめ問題調査委員会で、事実関係の全容解明等を図るために調査が継続されており、私自身も調査委員会からの調査には全面的に協力する所存ではありますが、公には現時点では説明できる状況でないことを御理解ください。  
また、私個人の区役所前での街宣活動に対する法的な対応の有無等、これに関連する御質問をいただきました。  私個人のみに関わる点については、公の議会において発言することは適切ではないことから、答弁を差し控えさせていただきます。  
仮処分の関係について、私の公務と関係する点につきまして、客観的な経緯を申し上げますと、私が裁判所に、ある団体による渋谷区役所前の街宣活動について、禁止を求める仮処分を申し立てた事実はございます。これは、私が渋谷区役所を出入りする際など、業務に支障があったことなどを理由とするものですが、東京地方裁判所から、申立てが「相当」との判断が示され、2月18日、団体の関係者に対し、渋谷区役所周辺において、一定の街宣活動を禁止することを命じる仮処分決定が出されております。  
以上、私からの答弁とさせていただきます。
○議長(斎藤竜一) 8番金子快之議員。
◆8番(金子快之) 再質問させていただきます。  
区長から大分答弁をはしょって、きちんと答弁いただけていなかった部分があると思います。
また、教育長については、おおむね分かりやすく説明、答弁いただいたと思いますけれども、まず区長に7点、それから教育長に2点、再質問させていただきます。  
まず区長の1点目、集団接種のことなんですけれども、先ほど一部の方から反対の声が届いているという答弁がありました。一部の方、どれぐらいの件数、どんな声が届いているか、質問通告を出していますので分かる範囲でお答えください。また、差別やいじめなどについて相談窓口を設けるお考えはあるのか。これは区長に質問、1点目です。  
それから、五十嵐教育長については御答弁いただきましたけれども、まず議会に出した警告書、その一連の経緯は今伺いましたけれども、結論から申し上げますと、区議会の総意として、この警告書は対応する必要はないということになりました。私が区議会で申し上げたのは、せっかくこうやって弁護士を雇って訴えてきているわけですから、何らかの御返事を差し上げたほうがいいんじゃないかという、私が申し上げたんですけれども、結果的にはこれは無視で構わないと、こうなったんです。  つまりお聞きしたいのは、五十嵐教育長がお出しになられた警告書は、取り下げると考えてよろしいのですか。それとも、まだ何かこの先考えていることがあるのでしょうか。これは教育長に1点目。  
それから2点目、区役所前の街宣禁止のことですけれども、仮処分決定が下ったと答弁がございました。区役所前で具体的に何か五十嵐さんに不都合な不利益があったんでしょうか。  私の手元にあります裁判所の資料によりますと、区役所前で昼飯どきに外出ができなくなるなどの主張が裁判所の資料に書かれていますけれども、それだけで裁判所にそういう区役所前での街宣禁止を申し立てるんですか。五十嵐さんの御自宅で何かあったんだったら、それはお困りでしょうとお察しする部分は十分ありますけれども、これは五十嵐さんの御自宅から随分離れた渋谷区役所、しかも、ここは区民のための空間ですからね、ここに五十嵐さんが、自分が昼飯どきに外出しづらくなるから仮処分申請すると、それはおかしくないですか。街宣禁止の仮処分を取り下げるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。  
それから、長谷部区長について、未成年者、若い方への暴行について先ほど質問させていただいて、殴った、殴っていないというような、これは平行線ですけれども、その前に話合いはされたんですか。若い方が何を言っていたのか、お話を聞かれたのかどうか。  それから、殴られた学生さんは医師の診断書を持っているということなんですけれども、けがをしているということなんですよね。その点について認識はいかがでしょうか。親御さんに申し訳ないとか、そういった言葉があるか伺いたいと思います。これは区長に質問、3点目。  
それから、区役所前での政治活動について、何か明確な答弁はなかったんですけれども、区役所前の政治活動、区役所前でビラを配ったり街頭演説するのは、これは問題ないですよね。それを確認したいので、これは区長、4点目です。  
それから、記者会見で区長がうそをついたことについて謝罪しないのかという話です。一部の議員にこういったことをやられたというふうに、被害者のようにおっしゃっていましたけれども、私、会見の速記録を取り寄せまして確認しまして、責任者と思われる総務部長にお話を聞きました。  総務部長とお話をしたところ、総務部長は謝罪されたんですね。区長は、その点について話、報告を受けていますか。総務部長は謝罪していますよ。記者会見を開いて訂正すべきではありませんか。これは区長、5点目。  
それから、遺書のことですね。亡くなった児童の遺書のこと。これはお話、答弁はなかったと思うんですけれども、保護者の同意は得たのか、得ていないのか。遺族に謝罪すべきだと思いますけれども、いかがですか。これは区長、6点目。  
それから7点目に、町田市との関係ですけれども、五十嵐さんの面談はいつ行いましたか。これは通告しているので、面談の日にち、教えてください。時系列で考えると明らかにおかしい、矛盾がありますので、面談の日にちを教えてください。  
私は、本当は五十嵐さん、区長にいじめのことを報告されたんじゃないかと思っているんですけれども、これは区長、7点目、答弁いただきたいと思います。  
教育長2点、区長7点、御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(斎藤竜一) 長谷部区長。
◎区長(長谷部健) 金子議員の再質問にお答えします。  
まず、子どもたちへの接種の件ですが、多くの意見はいただいていますが、大部分は区外の方であって、集団接種と誤解している方が多いというふうに感じています。また、相談窓口についてですけれども、小児科と連携していくということでお答えさせていただきます。  
続いて、教育長の任命の件と、僕が暴力を振るったというふうに誤解されている件ですけれども、話をしたかということですが、その以前にも話しかけたことはあります、話をしたことはありますが、何を言っても聞かない状況でした。  けがをしてと言いますけれども、けがをする状況とは全く思えないですし、目の前で見ていましたけれども、けがをしている状況ではありませんでした。そういった認識です。  
区役所前での街宣についてですけれども、公道での街宣は妨げるものでありませんが、あまりにも内容が事実とかけ離れていたり、そういった好きなことを言うのは勝手なのかもしれませんが、私はそこに、好きなことを言うことについては責任が伴ってくるものだというふうに考えています。  それと、記者会見での総務部長が謝ったということですけれども、私は謝ったというような報告は受けていません。  
あと、保護者の遺書の公開を拒んでいるのにという話ですが、公的かつ適正な手続により町田市から情報提供を受けております。  
あと、面談の件についてですけれども、1月の半ばぐらいだったと記憶しています。
○議長(斎藤竜一) 五十嵐教育委員会教育長。
◎教育長(五十嵐俊子) 私には、金子議員から再質問2点ありました。  
1つ目です。  金子議員に対しては、正確な事実関係に基づいた発言をするように求めていく必要があるが、金子議員の区議会議員としての活動に関係するため、金子議員の議員活動を尊重していく、この弁護士の助言どおりに思っております。  
2つ目です。街宣禁止についてです。  私の公務の遂行に支障があるので、区役所周辺においても一定の街宣活動を禁止するというのが、裁判所の判断です。  
以上、私からの答弁とさせていただきます。
○議長(斎藤竜一) 8番金子快之議員。
◆8番(金子快之) 区長に再々質問させていただきます。4点ございます。  
まず1点目、集団接種の話ですね。1回目の答弁では、一部の方から反対の声があるとおっしゃり、今の再質問で多くの方から来たと言っていました。何件あったのかカウントしていると思いますので、区に届いた反対の声、どんな内容があったか、これは質問通告を出しているんで、きちんと答えてください。これは1点目。  
それから2点目、区役所前の政治活動ですね。何か発言に注意するようなことをおっしゃっていましたけれども、私は渋谷警察署に問合せをしまして、渋谷区役所前で街宣していいのかどうか、これは警察に確認をしたんですけれども、「どうぞ自由にやってください」と、「公道の上でしょう」というふうに渋谷警察はおっしゃっていましたけれども、区役所前の政治活動は自由であることを改めて確認したいと思います。これは2点目。  
それから3点目、総務部長が謝罪したということですけれども、ここにいらっしゃるので、謝罪したかどうか、事実関係を確認していただけませんか。これは3点目。  
それから4点目、遺書のことですね。遺族の同意を得たのか、得ていないのか。これは御答弁はなかったと思うので、この4点、区長に再々質問させていただきます。
○議長(斎藤竜一) 長谷部区長。
◎区長(長谷部健) 金子議員の再々質問にお答えします。  
まずは、小児ワクチンに関する問合せ、手紙の件数になりますが、229件です。ただ、これが全部反対というわけではありません。  
あと、記者会見で総務部長からの報告ですけれども、僕は記者会見について謝罪しているというわけではないというふうに今報告を受けました。  
続いて、保護者の同意を取ったかという話ですけれども、先ほど申し上げたとおり、公的かつ適正な手続により町田市から情報提供を受けました。  
あと、それと公道での街宣活動についてですけれども、公道での発言も内容をとがめるものではないというふうに思っています。  
以上です。
○議長(斎藤竜一) 8番金子快之議員。
◆8番(金子快之) いろいろ厳しい質問をさせていただきましたけれども、まず児童の遺書のことですね。適正に入手をしたとおっしゃるけれども、入手した、適正かどうかじゃなくて、その動機が私は問題だと申し上げているんです。  
自分の意思決定が間違ったことでなかった、自分を保身するために亡き児童の遺書を使うことが、これが政治家として正しいことなのかどうかと、こういうことを指摘をさせていただいたんだけれども、適切に町田市長からもらったとか、そういう問題じゃないんですね。
実際の亡くなったお子さん、あるいは亡くなった保護者がどう考えておられるのか。自分の保身のために、記者会見でわざわざ遺書を見て、自分の確信は間違っていないと、こういうことを言うのが適切なのかどうか。  
私は、これは区長がふだんからおっしゃっている多様性とは全然違うと思うんですね。これじゃ、「ちがいをちからで変える街」となっちゃうじゃありませんか。
区長のおっしゃっている多様性、全然現実とは違うということを目の当たりにして、非常に驚いている。これが正直な今日の感想であります。  
ありがとうございました。

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